ブラジルＣ

日曜はまた全国的に雨の予報。先日の台風２６号が伊豆大島を中心に甚大な被害をもたらしたばかりだというのに今度は２７号が発生し、猛烈に発達しながら日本近海へ近づいている。台風と聞けば、昔は無邪気に喜んでいたものだが年をとって無知とは本当に恐ろしいと実感する。良い意味で大人になったと思いたい。

前走で若さや経験不足を露呈したのがサトノプリンシパル。確かに同じ人気サイドのハートビートソングに突っつかれる形での前半3F34秒8の逃げは厳しかったが４コーナーで早めに交わされてから全く抵抗なしにズルズルと下がるだけで実質ブービー(フサイチセブンがスタート後競走中止)はいただけない。

ただ３歳限定のレパードＳ、しかも２着の実績を頼りに逃げ馬を１番人気にした方がどうかしていたかもしれない。この時点で解説したA.P. Indy系の好走条件が満たされる望みはなかったのかもしれない。前走１５着なら今回人気落ちは確実。東京の長い直線も相まって、マークは薄くなる。軽量の５３キロに加え、前が止まらない道悪も重なれば反撃は可能だ。

ダートに転向し(３)(１)(２)着と安定したベルシャザールも上位必至。ラジオ日本賞を見る限り、大型馬でやはり小回りは向いていないから東京替わりは好材料。元々は芝馬だし渋って速い脚が要求されるレースは合っている。ハートビートソングも５７キロは仕方ない実力馬。シリウスＳ(４着)は強気に動いた分さすがにラストで鈍ったが能力は示した。

クラシカルノヴァはダ2100m以上【2-1-1-1】で唯一の４着も砂質が異なるダイオライト記念。名古屋グランプリでエーシンモアオバーとの接戦もあるなど長丁場で見直すだけの値打ちはある。半兄が芝の長距離で活躍したトウカイメロディだから道悪のスピード勝負にも対応できそうだし、好枠を生かしての食い込みが穴で面白い。