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2013/11/10 13:00
武蔵野S
エリザベス女王杯の前座にするには勿体ないほど豪華なメンバーが揃ったが先々のG1戦線とのリンクが弱いのが難点だ。幾多の試練を克服し、完全復活してきたベルシャザールに頑張ってほしいところだがいくら東京が合う馬でもマイルまで短縮するとトーンは半減する。追走で一杯にならないか心配だ。
どこにも繋がらない条件ならば総合的な能力評価より東京マイルでの実績を重視したい。人気は薄いがこのコース【2-2-0-1】のツクバコガネオーから入りたい。昨年の錦秋S「1分36秒0」は12年に良馬場の東京ダ1600mでおこなわれた74レース中3番目に速い時計。
1位はナムラタイタンのオアシスS「1分35秒2」で2位がテスタマッタのフェブラリーS「1分35秒4」だから準オープンをこの水準の時計で走る意味は伝わるはず。ツクバコガネオー自身は「1分36秒3」の2着だが昨年同週におこなわれたイジゲン(今年も出走)の武蔵野Sが「1分36秒4」だから机上の空論では通用している計算になる。
重賞級の力を約束されながら師走Sを勝って準オープンを卒業してから遠回り気味だったが北海道ダ千七シリーズ皆勤で揉まれながら着々と経験を積んでエルムS4着、ラジオ日本賞3着と実になってきた感触がある。ブラジルCはスタートで躓いて後方から苦しいレースになったが前残りを6着まで追い上げた。
そして今回は一年ぶりに戻ったベストな舞台。距離短縮はもちろん大歓迎。速い時計があるとはいえ道悪より砂質が軽いくらいの良馬場の方が走りやすい。夏から休みなく使われているがこの中間も調教量を落とすことなく好調を維持。Nureyev≒Sadler's Wells4×4のニアリークロス、Seattle Slewのナスキロなど配合的にも重賞レベルの底力を秘めている。
活躍の場をダートに移し、第二の馬生が開けたゴールドアリュールの半弟ゴールスキーや東京ダ1600m【3-2-3-1】で唯一3着を外したのも昨年の武蔵野4着(0秒4差)という堅実なアドマイヤロイヤルも当然主力視すべき実力馬だがステイゴールドのダート馬サンライズブレットの一発も十分。
ペルセウスS大敗は不慣れな1400m戦に道悪が重なりいつもより追走に手間とった分、直線で余力が残っていなかった。本来は中距離ベースの馬だけに総合力が要求される東京のマイルの方が適性はある。昇級戦のアハルテケSで「1分35秒9」の3着しているように素質は高いし、成長度合いによっては有力馬を脅かす可能性がある。