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2013/11/16 21:00
福島記念・(福島2歳S)
七夕賞、福島民報杯に続く福島2000の3冠が懸かるマイネルラクリマはハンデ58キロとさすがに背負わされた。しかも小倉記念(3着)以来の休み明けで中間の調教を見ても急仕上げ気味に映る。トランスワープは2000m重賞2勝の実力馬で今回のメンバーにおいての実績は威張れるがこれも峠を越した雰囲気は否めない。
地力上位陣が重ハンデや状態面の不安で消えて、結局ディサイファみたいな新興勢力が必要以上にクローズアップされるのがローカル重賞らしい。ディサイファは昨年2着したアドマイヤタイシの半弟でHalo≒Sir Ivor[3×6]の機動力にSeeking the Gold、Danzigの馬力を備えている馬だから小回り2000mを走るために生まれてきたような馬。
今年の春に500万で6着に敗れて以降は4勝2着2回。この半年での急成長ぶりは認めるがなんとなく陣営の狡猾さ全開の裏ローテで重賞レベルでも通用する根拠となる内容や数字に乏しく信頼が置きづらい上に人気もしているのでいくら低調なメンバーが揃ったとはいえ軸として扱うのは考えたいところだ。
どれも五十歩百歩だとすれば基本に立ち返って状態の良さとハンデ、そして勝負手に見合う配当を提供してくれそうなカワキタフウジンに◎前走のカシオペアSは7か月の休養明けで初めてのオープン挑戦という厳しい条件だったが道中は中団後ろのインに収まり、終始スムーズに運んで、直線も内に突っ込んで手応え通り伸びての0秒2差3着と満足いく内容だった。
準オープン在籍中にハートビートソングやマルカボルト、リルダヴァルらと互角に渡り合っていた馬で素質自体は高かった。一時の完全な低迷が出世を遅らせたが目下4戦連続の上がり最速を叩き出すなど不振を脱出し8歳にしてまた蘇ったのは死してなお偉大な母父ブライアンズタイムや母母父ノーザンテーストの采配によるもの。
2000mは【2-5-2-8】と勝ち味の遅さはあるが連対率や複勝率ベースなら上々。重や不良でも好走歴があるように最終週で馬場が荒れても対応できる。前走後の乗り出しも早く2週連続CWできっちり追われているように反動も心配いらない。ハンデも手頃な54キロ。おまけに福島には「風神」の地名があるネタまで盛り込めば秋の降臨祭だ。
▲ダイワファルコンは2000mだと集中力が切れやすいので昨年のような平均ペースからの持続力勝負で気を抜かせない方がいい。調教は南Wで【6F78.8-5F63.7-4F49.1-3F36.9-1F12.2】の猛時計をマーク。中山記念2着時に叩き出したタイムに近くデキは申し分ない。57.5キロさえ克服すればV2の目はある。
△トランスワープもこの相手関係で57キロなら格好はつけたい。内ラチを頼りたい馬なので5番枠も悪くない。以下は1枠1番を引いた55キロのスピリタス、この距離得意のラブイズブーシェが連下。七夕賞3着があるミキノバンジョーのマイペースが叶った際の逃げ粘りまで注意したい。
≪福島2歳S≫
昨年は◎バーニングハートが8番人気2着、▲シーブリーズライフが5番人気3着。ただ1着が単勝172倍のシンガリ人気ディアセルヴィスで当然ヌケ。まあこの程度ならよくある話だがこのディアセルヴィスは15番人気だったすずらん賞で◎を打っており、全く知らぬ仲ではなかったから大悶絶したのをいまだに覚えている。
ザッと過去5年だけ見ても平穏に収まった年は皆無だし、こういうレースを予想する場合は心してかかりなさいよと。キャリアは少なくてもキラリと光る能力の片鱗を窺わせているような馬が狙い。フリュクティドールは中山1200mの新馬戦で好スタートを切ってハナに立つとそのまま4馬身差の楽勝。
前半3F34秒9と流れに恵まれた面もあるが4角で後続を引きつけて、急坂で突き離しているのだから力はある。当時3着に負かしたショウナンアチーヴは2戦目で勝ち上がり、くるみ賞でも3着しており、レースレベルもまずまず。前走のサフラン賞は惨敗だったが途中で掛かったし、前総潰れの展開でもあったから仕方ない。時計勝負に対応すれば適距離替わりで巻き返しは十分だ。
休みを挟んで馬体を増やして一変したエルカミーノレアル(父キングカメハメハ)は母がフラワーCの勝ち馬ショウナンタレントで将来性有り。タカミツスズランはタイキシャトル×マイネルラヴなので1200m以外は度外視で見直し。当舞台で単回収率120%、複回収率129%を記録しているアドマイヤマックス産駒のテルミドールもカンナS3着の実績からすれば外せない。