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2013/11/16 23:00
霜月S
Tale of the Catの現役時代はG2のキングズピショップSを制したのみでG1には手が届かず通算も9戦5勝と至って平凡。Storm Catの直仔であることやPulpitやヨハネスブルグらと同牝系にあたる良血を買われての種牡馬入りだったが父として立派にLion Heartやジオポンティを輩出するなど産駒の活躍は幅広い。
芝重賞3勝を挙げているエーシントップのダート参入に注目が集まっているが日本でのTale of the Catの成績[芝9勝・ダート42勝]を考えれば、むしろエーシントップが異端で圧倒的に砂向きの可能性が高い。買うなら中途半端に割れる今回だと思うがスワンSの出遅れや控えると持ち味が半減するなど諸々を総括すると積極的にアプローチをかける馬ではない。
今年はコパノリッキーやチャーリーブレイヴあたりも含めて3歳ダート勢が強力。シリウスS1着のケイアイレオーネ、みやこS2着のインカンテーション、武蔵野S3着ベストウォーリアなどはすでに古馬相手に互角以上。ただコパノリッキーは故障明け、チャーリーブレイヴは夏場でも絞れなかった馬体重問題も含め厩舎力に不安があるのでこの2頭は当日の気配次第としか言えない。
ここは目新しく鮮度がある若い馬の台頭に押されて相対的に評価が落ちているウォータールルドを狙いたい。先週の武蔵野Sでツクバコガネオーを本命にした時、再三話題にした錦秋Sの勝ち馬だ。1年越しで優秀な時計の価値を証明してみせる的な綺麗な展開にはならなかったがいつまでも記録は色褪せない。
ウォータールルドは昇級戦の大和S(3着)でマルカフリートやエアウルフと差のない競馬で、ポラリスSも4角でポジションを下げながら盛り返して4着(0秒3差)するなどオープンでも戦えるメドは立っている。オアシスSは13着に大敗したがスタートで躓いて本来の位置取りではなかったのが全て。ポン駆けする馬だが前走のペルセウスSはいかにも久々のせいで負けた感じだったので悲観する必要はない。
父のウォーターリーグは5度の骨折を乗り越え、ダート1200?1800mで5勝した馬。重賞実績こそないがデヒア×Halo×Mr. Prospectorと繋がる血統や牝系に米3冠馬Assaultがいる背景込みでのスタッドインはどことなくTale of the Catに通ずるものがある。環境や待遇に恵まれない中で芽吹いた孝行息子ウォータールルドの快走に期待してみたい。