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2013/11/22 18:00
キャピタルS
◎タイキパーシヴァルはローテさえまともであれば上を目指せたはずの馬である。それが準オープン卒業後の休養明けでマイラーズC、京王杯SCとぶつけて最下位、最下位ではライフもゼロになって必然。厩舎や馬主の期待が大きいからこその挑戦だったのは確かだが肝心の馬が戦意や自信を無くしては元も子もない。
また間の悪い事にひと息入れた後のポートアイランドSも負け方としては一番悲惨だった。スタートで押して、少々無理をして一度はハナ奪いきったが3角ではコパノリチャードとルナに接近され、3頭雁行となり万事休す。前半3F33.8-4F45.0-5F56.8で1200m通過が1分08秒6では潰れる。もしかしたら既に競走生活に絶望し気力は失せているかもしれない。
ただ気持ちが切れていなければ今回の条件は面白い。節分Sは[3F35.9-4F47.5]で逃げて「1分33秒5」1週後クラレントが勝った東京新聞杯が[3F35.5-4F47.6]=「1分33秒0」マイルCS3着のダノンシャークが優勝した富士Sも「3F35.8-4F47.8」=「1分33秒5」東京マイルはG1でもない限り総じて流れが落ち着く傾向にある。
タイキパーシヴァルも以前は前半速めのラップを刻んで逃げ切るスタイルだったが溜め逃げからの上がり勝負に徹するようになって成績が安定している。コース、単騎濃厚、相手関係弱化でようやく好勝負に持ち込める土俵に上がったと言える。直前のCWも時計は出ているし、あとは精神面だけがカギ。挫折に耐え、一段と逞しく成長した姿を望む。
○ブリッツェンの富士S(8着)は悔いが残る内容。絶好の1番枠にも関らず、控えるために少し手綱を引いた瞬間に外から被されてポジションを落としてしまったのが大きく響いた。ラストも差を詰めているから普段通り好位につけていれば上位争いには加われたはずだ。叩き3戦目でマイル重賞勝ち馬の底力に期待。
▲サトノギャラントのアイルランドT(2着)は消極的なオープン特別参戦で一番やってはいけない競馬だったが気性的に距離が長いのもはっきりして見切りをつけられた意味では無駄ではなかった。東京マイルは3戦3勝。調教は強めで追われるルルーシュを横目に馬也で併入しており体調も万全。好物のスローは確定的だし、差し切れるかはこの馬の器だろう。
△スイートサルサはデュランダル×Grand Lodge(Danzig系)の血統通り、マイラー資質の高い馬。府中牝馬Sは斤量の恩恵があったとはいえホエールキャプチャ、ドナウブルーに次ぐ3着は立派。ゲート五分なら前進がある。
★メイケイペガスターは好時計勝ちの共同通信杯が光る。半年ぶりで初の古馬相手だが能力は足りているし、気性的にポン駆けもOKだ。オーロC5着のセイウンジャガーズ、NHKマイルカップ4着のエイシンオスマン、地力のあるムーンリットレイクも連下に一考する。