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2013/11/22 21:00

京阪杯

ここ数年は最終週になっても開幕週と同じような馬場状態が維持されている。開催が短縮されたとはいえ荒れ馬場の代名詞ローカル福島で最終週に「1分57秒3」のレコードが記録される時代である。馬場造園家の尽力の賜物だがひと昔前の内を避けたり、豪快な外差しが連発するような荒れ馬場が演出するドラマや長かった開催を惜しむ情緒もあったわけで。まずは好天と整備技術の向上に感謝して東京と京都を締め括りたい。

スプリンターズSでロードカナロアハクサンムーンの二強に迫ったマヤノリュウジンを中心に好メンバーが集結したが中心に据えてみたいのが2枠4番のリトルゲルダ。体質が弱くデビューは3歳の6月(阪神ダ1400m16着)と大幅に遅れた馬だが初めての芝となった2戦目の直千を16番人気で勝利してから4か月余りで準オープン入りを果たす。

昇級戦の浜松Sは13着に大敗したがスタートでアオり後方からの競馬になった上、運悪く前半3F35秒7とこのクラスにしてはかなり遅い流れで差し不発。4歳になってからも経験を積み、着実に地力強化。夏に降級したが速い流れを好位から押し切る新たな一面をみせ、格上挑戦のアイビスSDでも3着に善戦するなど著しい成長。

北九州短距離S(3着)は先頭に立つのが早くて目標にされてしまったが重馬場の前半3F32秒9を馬任せで前に出ているくらいのスピード能力だった事は見逃せない。そして前走の道頓堀Sは先行集団の一角につけて流れに乗り、直線で追い出されると沈み込むフォームで鋭く伸びて着差以上の完勝だった。誰の目にも進化は明白。

陣営は「ペース慣れが必要。様子見」と弱気のコメントだが重賞好走の経験や持ち時計もあるしキャリアは浅くても目下の充実度に魅力がある。2か月ぶりの実戦。1週前はCWでテンから飛ばした影響もありラスト掛かったが折り合いもついて上々の内容を消化し体調面も上昇気配。以前は少なかった併用で仕上げていけるのは頼もしい。

父のClosing Argumentは傍流のIn Reality系で主な勝ち鞍も米G3のみで、ケンタッキーダービーで2着に入り大穴をあけたのが現役のハイライトだから成績はごく平凡。それでも日本の芝に適性を示すのはMr. Prospectorや母系のUnbridled's SongStorm Catの功績。マルゼンスキーの祖母であるQuillの牝系でもある。童話『雪の女王』に登場する少女が名前の由来。名作に恥じぬリトルゲルダの冒険を堪能したい。

オープンでも実績豊富なアースソニック桂川Sは順当勝ち。クロフネ産駒だけに道悪は滅法得意で馬場が味方した面もあるが鞍馬Sを上がり3F32秒9で追い込んでいるし良馬場でも十分に足りる存在。前走も仕上がっていたがこの中間も順調に乗り込んで出来はキープ。詰めの甘さがある馬だけにM.デムーロへの乗り替わりもプラスだ。

調教での機敏な動きと素軽さが目立つのがサイレントソニック。1400?1600mだと折り合い難が付き纏っていたが[3-2-1-1]の1200mではその心配もなくオパールSのような切れ味が発揮できる。兄から弟・武幸四郎への乗り替わりで人気が沸騰することもないだろうし引き続き警戒。

ハノハノは全く良績のなかったコース適性はともかく少し時計が掛かったくらいの方がいい馬だと思っていただけに上がり3F32秒9を叩き出せることに驚いた。北九州記念の激流が本格化を促したとみていい。カッティングエッジの牝系にアドマイヤコジーンをつけた血統がまた渋い。

エピセアロームは陣営発表の通り熱発明け。ある程度仕上がっているとはいえ前走時に比べて本数が1、2本少ないのは気になるので実力上位は認めても重賞のここは消し。アドマイヤセプターは坂路で4F50秒9の2番時計(1番時計はロードカナロアの4F50秒6)だから絶好調だが実戦では難しい馬になっているので見送るのが賢明だろう。

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