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2013/11/30 22:00
ターコイズS
いくら偉そうに講釈を垂れたところでレースの本質を見極めていないと的外れの予想を量産するだけになる。それが全く出来ていないのが今。柔軟に対応しているつもりでも人気馬中心の組み立てで見当違いの答えを弾き出すのは愚もいいところ。今年も残り1か月となったがこのスランプ長引く予感がする。
ダノンシャークの半妹という血統背景からして人気必至だが好調期にあると思える◎レイカーラを軸に据えたい。使い込めない体質で出世に手間取っているがキャリア10戦で掲示板を外した経験はなく最大着差も0秒5だから内に秘めている能力は相当と判断できる。
以前は先行するとラストが甘くなり取りこぼす場面もあったが3か月半ぶりに復帰した弥彦特別はスローを見越して中団前目につけると直線は上がり3F10.9-10.4-11.7の究極の瞬発力勝負を32秒9の末脚で快勝。レース前はプラス16キロが懸念されていたが杞憂。馬が充実して成長した分だった。
前走のユートピアSも好ダッシュを決めると引き離して逃げる2頭を尻目に道中は3番手を追走。ソツのない競馬で抜け出してきたところをゴール前で外から迫ったゴールデンナンバーに交される惜敗。ただこのゴールデンナンバーは府中牝馬Sでも上がり32秒0で0秒2差(6着)だし、春の多摩川Sではサトノギャラントとアタマ差の勝負を演じている馬だから相手が悪かったに尽きる。
ユートピアSの「1分33秒9」は半兄ダノンシャークが勝った富士Sとコンマ4秒差で重賞はひとまず置いてもオープン特別級の水準には達していると考えていいはず。自在に立ち回れるようになったのは強みで【2.1.0.0】の中山替わりは好材料。前走の敗戦によって「53キロ」で出走できるのはおいしい。中3週で続戦できるのは体調が良い証拠だ。
対抗は今秋ローズS、秋華賞と強い相手にぶつけてきたノボリディアーナ。秋華賞でも本命を思案したくらい能力を買っている馬だがさすがに1000m通過58秒9の激流を3番手で巻き込まれては潰れてやむなし。ローズSも休み明け、道悪が重なるなど力を出し切っているとは言い難い。母スターリーロマンスは中山未出走だがフジキセキの全妹だしこのコースはフィットする公算が高い。
トーセンベニザクラはフェアリーSの勝ち馬で当時は馬群を割って捩じ伏せた。昨年は14番枠発走、ハンデ55キロで0秒3差4着。対して今年は7番枠で54キロ。どちらが有利かは一目瞭然。前進なる。
穴は単勝134倍の春興Sで2着に激走しているエスピナアスールが面白い。走破時計の「1分32秒8」は1着トウケイヘイロー、2着ダイワマッジョーレだった同開催のダービー卿CT「1分32秒6」と比べても遜色ない記録。ハナを切った秋風Sはペースを落とし過ぎて捕まったがこのコースは走るだけに牝馬限定の52キロは楽しみが大きい。