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2013/12/23 13:00
阪神C
毎年のように波乱含みだがマイルCSの決め手勝負が合わなかった馬を要求される適性が正反対の阪神1400mで見直すだけの実はお気楽ホイホイなレース。昨年は1着サンカルロ(マイルCS7着)2着ガルボ(マイルCS16着)3着ファイナルフォーム(マイルCS13着)で綺麗に巻き返しが決まった。
阪神最終週の重い芝ならダイワメジャー産駒の3歳コパノリチャード(マイルCS4着)を迷わず推したいところだがこのコースは前傾ラップになりやすいため逃げや先行馬には優しくない。前走後の馬場入りが遅く、調教での迫力も今一歩足りない。同じダイワメジャー産駒のダイワマッジョーレもだが人気では手を出しづらい状況だ。
伏兵評価に甘んじてるがかなり調子は戻っているリアルインパクトから入りたい。今年の東京新聞杯(11着)中山記念(8着)の頃はとにかく太めに悩まされたのに尽きる。ダービー卿CTは絞れたとはいえ復調途上の中を58キロ背負って当時55キロのトウケイヘイローが作るハイペースについていけば12着は無理からぬところ。
それ以降を休養に充てたのは正解だった。心身ともに馬が立ち直った。富士S2着は前半4F47秒8と条件戦並のスローを2番手から流れ込んだだけなので中身自体に価値はないが体調さえ整えば実績的にはこれくらいやれて当然というG1馬らしい姿を見せたのが大きい。リアルインパクトは格を備えたれっきとしたG1ホースである。
2歳秋から稼働しているとはいえ、まだ5歳。老け込むには早い。関西圏では結果が出ていないが1番人気だった11年阪神C(10着)は最内枠が仇になり直線ごちゃついて脚を余したし、マイラーズCは原因不明だが殿負けは明らかに競馬場云々ではない。あとはマイルCSの(5)(5)(10)着だから印象以上に無惨にやられているわけではない。
前走にしても敗因は明確。大外枠で前半3F35秒1-4F46秒8の流れになれば瞬発力勝負では分が悪いリアルインパクトはお手上げだ。優勝した安田記念のように前半速めのペースに乗ってもバテずに持続させられる前傾ラップ向きだから阪神1400mは条件適合。ウッドコースで長めをじっくり乗られており仕上げに抜かりなし。左右の出方を確認しながら運べる10番枠はちょうどいい。名手R.ムーアの手綱捌きで復活する。
サダムパテックも極端な決め手勝負と時計の速い決着に弱い馬。連覇が懸かったマイルCSはそこまで見越して中団前目の位置をとったが馬群が密集したこともあり、うまく抜け出せなかった。ただ0秒6差7着であれば悲観する必要はない。京王杯SC1着やスワンS3着など1400mは向いているしスムーズなら逆転まである。
3連覇を目論む7歳サンカルロはもはや季節労働者のようになっているがあまりにもベタすぎるせいか人気が落ち着いているので買いの一手。スプリンターズS0秒5差8着、スワンS0秒8差8着であれば衰えも皆無。こちらが望むポジションまで浮上してくれる。
強い先行馬が押し切ってしまう場面があるとすればマジンプロスパー。阪急杯ではロードカナロアの2着。揉まれるとダメなので大外枠は絶好だ。
以下は熱発明けの京阪杯(7着)でも大きく崩れなかった阪神巧者エピセアローム、絞れさえすればクラレント、内枠が微妙も前傾ラップ大得意で内回り血統のニンジャ、昨年2着のガルボまで流したい。
-最後に-
昨年もそうだったが有馬記念の翌日にも競馬があるというのは複雑な気分だ。古いタイプの考えなのかもしれないが最後は有馬記念であってほしい。最後だからこそ有馬記念が盛り上がる。そういうものではないだろうか。
一時よりはマシだが依然沈滞ムードには変わらない。JRAも大ナタを振るって改革を進めているが『古きを知り新しきを知る』この言葉を忘れないでほしい。来年の有馬記念は12/28。JRAの最終開催日であることにホッとした。
今年もご愛顧、ご拝読頂きありがとうございました。また金杯でお会いしましょう。