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2014/01/19 11:00
紅梅S
昨年は1着レッドオーヴァル(桜花賞2着)2着メイショウマンボ(オークス、秋華賞、エリザベス女王杯)で決着し1着スイープトウショウ、2着ダイワエルシエーロだった04年以来の大ヒットを飛ばした。他に07年のローブデコルテなど時として素質馬の通過点になったりするが基本的にはクラシックには向かない距離に限界のある早熟馬の争い。
このレースが波乱になるのは大体ダート実績も持つ芝血統馬の台頭が主。今年のメンバーでダートの勝ち鞍があるのはフェブノヘアとカクシアジ。とりわけトータルで狙いたいのはカクシアジ。門別デビューながら園田、笠松、水沢を転戦しプリンセス3冠を達成しグランダムジャパン2013の2歳女王に輝くなどダートでの実績は完璧に近い。
小回りコースでのダッシュや直線で突き離す力強さは評価に値する。初芝となったシンザン記念(10着)はスタートから行く素振りを見せず後方で試走に徹している感じだった。全体的にモタつき気味で勝負所でも置かれたが走り自体は悪くなかったし慣らし運転としては上々。強力な牡馬が相手だったし結果を気にする必要は全くない。
Mr. Prospector系の平坦巧者スウェプトオーヴァーボードが父で母父は11年に産駒がワンツーしたキングカメハメハ。サンデーサイレンス産駒の祖母インゴットは紫苑S1着の活躍馬。もともと名牝スティルインラブや桜花賞馬アユサンを送るなどした下河辺牧場の出身でプロフィールも実は一級品。まずは牝馬限定の今回まさに隠れた才能を発揮する瞬間だ。
オベーションは輸送で体が大きく減った3走前こそ大惨敗したが中2週で立て直すなど学習能力と修正能力が高い堅実な馬。父はマーベラスサンデーだがカルストンライトオの姪だから1400m前後がベスト。ダートでの連対歴もあるし距離経験も豊富、脚質自在、鞍上浜中と買い材料しかない。
ダンスアミーガは東京1400mの新馬戦が危なげのない完勝。前半3F35.7-4F48.1のドスローだったので鵜呑みにはしづらいが4、5着馬は勝ち上がっているしレベルが低かったとも言えない。母ダンスオールナイト、祖母ダンスパートナーはともに中距離級を主戦場としていたが我が道をゆくのがサクラバクシンオーの強さ。ダッシャーゴーゴー、カノヤザクラ、サンダルフォンなど母父ミスプロ系とは相性がいい。
マラムデールは朝日杯FSを制したフサイチリシャールの3/4同血。父がフレンチデピュティで牝馬の分、兄よりシュッとしたイメージだが基本は馬力タイプの短距離馬。休み明けだがC.ルメールの手綱で1枠1番だと逆らいづらい。
高松宮記念2着ドリームバレンチノの半妹マイネヴァリエンテは父がロージズインメイからより中距離適性が高いコンデュイットに変わってもこなせる距離の幅に進歩は見られないが先々も短距離では安定するだろうしここも競馬次第では食い込みがある。