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2014/01/24 15:00
若駒S
◆革命の血は次なるStageへ
競馬後進国だった日本を一躍世界と対等に戦える土俵に押し上げたのがサンデーサイレンスの偉大な功績。直仔の時代は終わったが父系や母系に入っても着々と枝葉を伸ばし続ける。右を向いても、左を向いても少なからずこの革命の血を引いた馬が采配を揮っている。
そして今度は孫の代、曾孫の代になって「サンデーサイレンスのクロス」として新たな求心力をもつことになるだろう。昨年ちょっと話題にしたアドマイヤドバイはサンデーサイレンス3×2。これは極端でもサンデーサイレンス3×3はすでに珍しくない。
このサンデーサイレンスのクロス馬で先駆けとなるべき存在が先のアドマイヤドバイの父でもあるアドマイヤムーンだ。貴重なエンドスウィープの血脈を絶やさないためにもサンデーサイレンスとのセッションは非常に意味を持つ。
現状のアドマイヤムーンはMr. Prospector系(アルキメデス)やPrincely Gift系(ハクサンムーン)など、どちらと言えばスピードに偏った牝系と成績を残しているが今後も増え続けるサンデー系牝馬との配合を考えればどこかでサンデーサイレンスのクロスに転換期が訪れるはずだ。
ミヤビジャスパーは母父スペシャルウィーク×母母父が相性の良いPrincely Gift系のサクラユタカオー。母母父ノーザンテーストで母系は昨年のオールカマーを勝ったヴェルデグリーン(オークス馬ウメノファイバーの孫)に似ている。
母ミヤビキララはスーパー未勝利を脱出後に約2か月で3連勝。祖母システィーナの重賞初制覇は7歳のラストランだったし、叔母のタフグレイスも28戦目で重賞2着など遅咲きながら確かな成長力がある。ミヤビジャスパーが単なるミスプロ系のスピード馬に終わらないことは最後方から大外をぶん回したラジオNIKKEI杯の内容と血統背景が保証している。
◆軽量化でスケールアップ
トゥザワールドはフェアリードール系特有の持続力や粘り強さでお馴染みのトゥザヴィクトリーの産駒でトゥザグローリーの全弟。Hyperion気質が強くて素早い加速や瞬発力はない血統だが500キロそこそこのまとまった馬体でデビュー時542キロあった兄とは比べものにならないくらい完成度は高いし、軽さもある。ここを勝てれば皐月賞の有力候補になる。
◆柔軟性が増したノーステア
アドミラルシップは近親にヒシアマゾンやスリープレスナイトのいる良血。ゼンノロブロイは自身が持たないナスキロ血脈を持つ母系との配合(Mill Reef、Rivermanなど)で結果を出しているのでナスキロのある母父Kris S.との配合は悪くない。新馬で上がり3ハロン11.6-11.0-11.8を差し切った末脚は見事だったしハマればTRくらいは勝てるかもしれない。
モンドシャルナはHalo≒Sir Ivor3×4的な機動力とHyperionとFair Trial的な粘りで走る中距離馬で道悪の新馬は順当。時計の掛かっていたラジオNIKKEI杯も大コケはないと見ていたが6着と微妙な具合。京都は天候が崩れる予報だし上位には入るだろうが本格化は当分先になりそう。
アトムはHalo3×4だから小回り向きの機動力や脚捌きだがRahy的なスプリンター体質を受け継いでいて中距離だと少し軽すぎるし、Lyphard4×5のハイインローでもあるから差すより前受けしてナンボの血統だ。
ウイントゥモローはMr. Prospectorを経由するHalo3×4+ディアブロの近親だからダート色が強いステイゴールドで芝だとひと粘り足りない。