東海Ｓ

実績断然のニホンピロアワーズがほぼ万全の調子で別定の57キロだから素直に降参の方向にもなびくがここはもう一度ヴァンヌーヴォーの素質に◎を託してみたい。前走のポルックスＳは序盤こそいつも通りの位置取りだったが重馬場にも関わらずペースが落ち着いた(1000m通過61秒4)とみるや向正面で果敢に捲って先頭に立つ競馬。

結局、ラストは脚が上がってしまったが食い下がるシーンもあって０秒４差６着。もう少し仕掛けがマシなら上位争いに加わっていた目をこちらに想像喚起させるに難くない内容。これでオープンは(６)(５)(６)着になったが着実にクラス慣れして、成果として実りつつあるのはひしひしと伝わる。

サンデーサイレンスの血を一ミリも内包していないがHalo≒Drone5×4の相似配合でスピードはあるし、機動力に長けた母系のBold Ruler5×5など配合レベルはなかなか高い。母父が揉まれ弱いA.P. Indyなので大外枠は願ってもない。スムーズにさえ運べれば格負けしないのがこの血統。中１週でもびしっと追い切ったし有力馬をなぎ倒す快走に期待したい。

○はニホンピロアワーズで仕方ない。５か月半ぶりのＪＣダートが見せ場たっぷりの５着。東京大賞典は隣のローマンレジェンドがゲートで暴れて、つられるように後手を踏んで挽回しようと押したところで掛かってしまったのが痛かった。普通に走れば上位安泰。

▲ソリタリーキングは左回り【4-2-2-2】で３着を外したＪＢＣクラシックと東海Ｓも４着だから掲示板は割っていない。昨年は内枠が仇になって捌き損ねた感じだったが今年は外枠で前進がある。グランドシチーも昨年は直線で内にササって追えなかった中での３着。鞍上のギュイヨンが不安で評価を落としたが差し注意だ。