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2014/02/01 14:00
白富士S・クロッカスS
むやみにおちょくる気は毛頭ないが競馬ファンというのはとんでもなく賢いのか、とんでもなく阿呆なのか。本当に分からない時がある。この難しい決着でこれしか配当がつかないのかと唸らされることも珍しくない。命の次に大切とされる身銭をきって、馬の順番当てに興じる姿はある意味で一種の占い的要素をたぶんに含んでいる。
一方で○○と天才は紙一重なんていうがとてつもなく理解できないこともある。その最たるものはファンの支持を示すオッズとして反映されている。大体想像の範疇ではあるが12年日本ダービー(4着)以来、約20か月ぶりのワールドエースが1番人気に推され、そして同じく12年安田記念(18着)以来の長いブランクが鍵となるペルーサも人気の一角だ。
G1でも実績を残している摂氏が低い組だけに人気高騰は仕方ないが無事是名馬の言葉通りこの2頭はまず埋めなくてはならない月日の長さに直面することになるだろう。競馬ファンは何度もこういう局面と対峙しているであろうにロマンを求めすぎて現実から目を背けがちな一向に学習をしない集団だ。この辺りを考えるとやはり賢くはないのかもしれない。
ワールドエース、ペルーサに加え、2000mは[0-0-0-6]で明らかに折り合いの壁があるエアソミュールも問答無用で消せる。プリンシパルSを勝っているサムソンズプライドも本質的には東京だと斬れ負けキャラ、開幕週の最内を引いたゼロスもオープンの中距離だと数字の拠り所がない。前走が同コースの準オープン勝ちのアロマカフェも時計が平凡だし鞍上込みで強調しにくい。
強いて本命を上げろと言われれば4歳ヒラボクディープになる。青葉賞を優勝しダービーでも5番人気になったほどだから東京適性共々オープン特別では評価されてしかるべき。昨秋は調整遅れでシーズンを迎えたため体調が伴わずセントライト記念、菊花賞を惨敗したがこれはもちろん参考外だろう。休養で状態面はリセット。中間は坂路中心に切り替えたが素軽い動き。気性的に鉄砲も問題ない。
対抗格にアイルランドTで後方から一網打尽にしたレインスティック。東京の開幕馬場は外差しが決まったりするし面白い。セイクリッドバレーは58キロだけネックだが南Wでの調教内容が非常に良かったし金杯のリベンジも託して3番手。次にアロマカフェあたりが来るが一番の答えはムキならずケンして素直にワールドエース、ペルーサのレースをおもしろ、おかしく見るべきだろう。
【クロッカスS】
東京1400mの新馬をマイペースで逃げて上がり3ハロンを11.9-11.0-11.3でまとめたアスコルティの2戦目に注目しつつ期待したいのがキタサンラブコール。1200mで2勝を挙げている馬で1400m以上は千両賞9着だけだが早いうちからしっかり控えても競馬できるように訓練されていたのが大きくマイルは現状微妙だが1400mが長いとは思えない。
全兄ローレルゲレイロは高松宮記念とスプリンターズSを制覇した名スプリンターでその資質を受け継いでいるはずだがローレルゲレイロ自身4歳時まではマイルまでこなしていたし大丈夫だろう。この時期に2勝していればオープン特別で能力的に劣ることはない。乗りこなしにくい馬を操らせれば右にでる者はいない横山典弘。あのメイケイペガスターに1800mの重賞を獲らせた男なら朝飯前だろう。
位置取りの差が明暗を分けた京王杯2歳S8着(0秒6差)のアポロスターズも一連の成績からも力は感じられるし首位戦線。アスコルティは番手でも上手に競馬できれば桜の舞台でもと思わせる素材。重めの母系にも柔らかさが表現されている好配合。朝日杯FS、京王杯2歳S4着と実績上位のマイネルディアベルも上位が有望だ。