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2014/02/17 14:00
東京新聞杯
1週遅れでの開催となった東京新聞杯。出走すれば人気確実だったダノンシャークら再輸送を嫌って見送った組もいる。再投票に回った馬たちとて調整には苦慮しているはず。まして二度目の大雪で交通経路が寸断され、関西馬の輸送は難航を極めたと伝えられる。朝の時点で熱発による取消が2頭もいるし主に関西馬はレース前から相当消耗していると思える。
公正競馬の在り方を著しく欠く気はするが状況を受け入れて予想するしかない。被害は最小限に済んだはずの関東馬サトノギャラントを中心とした。東京1600mは[4-0-0-0]六社特別「1分33秒6」多摩川S「1分33秒6」キャピタルS「1分33秒2」1800m以上だと折り合い面も含め少し甘くなるが東京マイルは判を押したように安定する。
前走のキャピタルSは逃げたタイキパーシヴァルが前半4F46.9-5F58.9のマイペースに持ち込み、好位を進む馬たちがゴールに雪崩込もうとするところを4角16番手から馬群の真っ只中を捌きながら伸びて図ったような差し切り。レースの上がり3ハロンは11.4-11.1-11.8(サトノギャラントが33秒1)だから並大抵ではない爆発力だ。
多摩川Sでも上がり3ハロン11.1-10.8-11.2の展開を安全策で外を回しながら悠々と制しているように東京マイルでの瞬発力や 差し比べに関しては一目を置くべきだろう。父は過去5年の東京1600mで勝ち星、勝率、連対率、複勝率がいずれもトップで抜群の強さを誇るシンボリクリスエス。得意とまでは言えないがロベルト系だからパワーの要る馬場もサンデー系が苦にするほどではないはず。
キャピタルS後は放置も多々ある藤沢和雄厩舎にしては珍しく放牧は約1か月の短期に留め12月末には帰厩。そこから馬也の坂路中心ながら念入りに計20本の時計。ここ3週はコースに切り替え負荷をかけられているようにここ目標に仕上げてきた本気度が窺える内容。中間はゲート練習にも取り組んでおり、その効果にも期待したい。
相手本線は同厩のレッドスパーダ。4年前の覇者で昨年の関屋記念はジャスタウェイを退け優勝しているようにG3なら力上位。Storm Catの肌にタイキシャトルの配合で近親にドバイWCを勝ったCurlinがいる血統。結果は伴わなかったがフェブラリーS(12着)にも出走した経験があるなど立派な馬体から繰り出されるパワーは道悪向きだ。
東京で重賞3勝のクラレントが3番手。毎日王冠でエイシンフラッシュやジャスタウェイと少差などを考えれば明らかに実績は上。サンデー×Lyphard系の真骨頂である先行押し切りの戦法も円熟の域だし今回も大崩れはない。評価を下げたのは関西馬である点に尽きる。
京都金杯で鮮やかな変わり身をみせたエキストラエンドはローエングリンの半弟だから納得の勝利。父がディープインパクトなのでタイプは違うが素質は確か。折り合いに気を使わなくていいのは人馬の精神面に好影響を与えるだろう。
次に天皇賞(秋)5着のコディーノ。母ハッピーパスの遺伝が濃いから距離短縮は間違いなく好材料。あとは馬場適性と仕上がりが問題。ショウナンマイティは高い能力に敬意を表しても今回は買いづらい。