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2014/02/22 12:00
ダイヤモンドS
今や長距離はスピードの衰えた高齢馬たちにとって最後の安住の地という認識が色濃い。あと何年か先には「ステイヤー」の文化や言葉も死語になるのかもしれない。【ダイヤモンドS】は出走馬11頭中8歳以上が5頭。戦前から稀にみる低レベル不可避の匂いが漂うも賞金加算をして飛躍の礎を築きたい◎フェイムゲームにとっては絶好のチャンスが巡ってきた。
骨折明けのディセンバーS(6着)を叩いた前走のAJCCは3着に惜敗。課題のスタートを五分に出て、道中ポジションを押し上げながら流れに乗る理想的な展開だったが4角手前から前が壁になり仕掛けが遅れ、直線も前が塞がって内に切り替えるロスがあった。いわば“詰め”を誤ったレース。
進路が空いてから伸びていたし、着差が着差だけに後半スムーズであればと悔いの残る一戦だったが改めて能力を感じさせたし「休み明けを使って馬がやる気になっていた」と鞍上が振り返った通り気力面も益々充実していくはずだ。今回は重賞勝ちもある中山から過去(8)(5)着の東京替わりだが2歳時とは馬のデキがまるで違うから心配は無用。
10年1着フォゲッタブル、11年3着キタサンアミーゴ、12年2着ギュスターヴクライ、13年1着アドマイヤラクティ、2着ジャガーメイルと毎年のようにトニービンの血を持った馬が上位を賑わせているだけに長丁場向きのスタミナを秘める父ハーツクライも申し分ない。フェイムゲームにとって未知数な部分も少なくないがこの相手関係で「55キロ」なら勝利必達だ。
相手も万葉S完勝の○タニノエポレットで大丈夫だろう。好スタートから早めに好位のインに控えると道中は折り合いに専念。直線は逃げたラヴラドライトの内を突き、追い出されると一気にその差を広げた。長距離において教科書のような競馬が出来る馬なのでここも大崩れはない。ダンスインザダーク×ジェネラスだから血統は◎以上に向く舞台。
▲セイクリッドバレーは中山金杯(12着)はごちゃついて力を出し切れなかったがレコード決着にコンマ3秒差の福島記念やエアソミュールと0秒1、0秒4差のディセンバーS(2着)白富士S(4着)を考えても実績的には2番手でもおかしくない存在。タニノギムレット×フジキセキ×ノーザンテーストなので血統的には全く推せないがこのメンバーで56キロなら食い込みは十分とみたい。
他だと万葉S2着で今度も50キロ+単騎濃厚のラブラドライトや菊花賞3着馬アドマイヤメインの半弟でハーツクライ産駒のアドマイヤバラードもいるが大穴で狙ってみたいのは中長距離G1で活躍したメイショウドトウ産駒のメイショウジンム(50キロ)オクトーバーS0秒4差7着や松籟Sで昨年3着のメイショウカドマツと0秒2差4着など準オープンの成績を洗えば案外有りと思える。