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2014/03/01 13:00
千葉S
ジャニュアリーSに続いて、この条件にしては前半から飛ばしていくような逃げ先行馬が少ない。流れの落ち着いたジャニュアリーSが[34.0-36.6]=「1分10秒6」テンの3ハロンは比較的遅めだがそれでも簡単に残らせないのが急坂のある中山。だからこそ、このコースの巧者はとくに重宝できる。
7歳ハッピーカオルは通算5つの勝ち星をすべて中山[5-1-0-8]で挙げているスペシャリスト。前半3F33秒2の急流で上がり3Fは38秒5とズブズブの決着になった1年前のブラッドストーンS(良)を3番手追走から渋とく脚を伸ばしてタマブラックホールの追い込みを抑えた粘着的な走法こそが中山ダ1200mへの適性を物語っている。
5戦ぶりのダートだった大和S8着(稍重)は前後半[34.9-35.9]で上がりが[11.9-11.9-12.1]平坦で決め手が問われては出番がなくても仕方ない。それ以前に実績のない距離、久々の影響で太目。ジョッキーも持ち味を理解せず好スタートから控えるなど力を出し切れる環境や条件になかったのも敗因。
過去ダートで外枠(7、8枠)に入った時は[2-3-1-1]で凡走したのは遠征だった深草S(12着)だけ。極めつけは中山ダ1200mで二桁番の時は5戦4勝2着1回と好相性であること。得意の舞台でスムーズにさえ運べれば人気上位勢との力差はほぼ無いと考えたい。前走は直前の追い切りで新馬に遅れていたが今度はしっかり先着(4歳500万)状態上向きで展開も有利とくれば文句なしの◎進呈だ。
人気を落としてきたダッシャーワンも狙い頃。急坂のある中山、阪神で[4-0-3-4]と好成績を収めているように本馬も上がりの掛かるコース向き。オープン昇級後は奮わないが京葉S(12着)は使い詰め、ジャニュアリーS(7着)も内で包まれるなど不完全燃焼。一応NST賞4着もあるし、戸崎騎手替わりで○に抜擢。
▲タイセイファントムはジャニュアリーS0秒5差4着、すばるS0秒3差3着と充実ぶりが漂う近走。1200mでは3着以内こそないがジャニュアリーSは道中のポジションがもう少し前であれば勝ち負けに加われただろうし克服は時間の問題。積極策をとれる後藤騎手の手綱もプラスに働くはず。
フェブラリーSを制した田辺騎手のエーシンレンジャーはご祝儀人気にもなっているが休み明けでも仕上げてきたしアクアラインSで中山への適性も証明済み。端午S2着があり、何と言ってもヒヤシンスSで接戦したのがコパノリッキーやソロルだ。胸を張って再戦するためにここは格好をつけたい。
実績上位組はいずれも不安要素が大きい。アドマイヤサガスはジャニュアリーSの競馬を見ると1200mは忙しい。昨年の勝ち馬マルカバッケンはピークを過ぎての58キロだと苦戦必至。デュアルスウォードも昨年と同じ1枠1番だがベリー騎手が最高に乗っての2着完敗だったから末脚勝負型の本馬にとって内は試練。波乱は避けられそうにない組み合わせと雰囲気だ。