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2014/03/02 14:00
中山記念
◎カレンミロティックのハーツクライ×A.P. Indy(Seattle Slew系)は母父Capoteのカポーティスター(日経新春杯)ダイワズーム(スイートピーS1着)や母父ボストンハーバーのマジェスティハーツ(神戸新聞杯2着)と同じでアドマイヤラクティやコウエイオトメも似た血統構成の成功配合。
この組み合わせはハーツクライのトニービン×Lyphardという緩慢な欧血を単調なスピードが取り柄であるコテコテのアメリカン血脈で相殺してしまえるのでお互いの泣き所を補強する効果が望める。晩成気味だったハーツクライの内包する米血Busandaが活性化されることで完成度の高い産駒も多い。
札幌日経オープンは道中引っ掛かったり、最後はフォームもバラバラでこの血統にしては力強さに欠ける走りだったが休養を挟んだ金鯱賞から本格化を予感させる一気のスケールアップ。寸の詰まった体型は母方譲りだが1番人気の大名マークから2着馬が迫るともう一回ギアを踏み込んで突き離した末脚の持続力は父系(トニービン)の才能。
ヴィクトリアマイル2着の半姉ヒカルアマランサスはアグネスタキオンと母系のナスキロ柔らかさに頼っていたがカレンミロティックはスイッチが入って総合力を身に付けた。先行総潰れだった有馬記念で6着に残れたことが著しい地力強化の最たるもの。ストライドが伸びるタイプではないから小回り1800m?2200mはベストに近い。非力さが消えたので道悪も大丈夫だ。
○トウケイヘイローの父ゴールドヘイローは地方のダートが主戦場も母父ミルジョージが持つMill Reef がナスキロ的柔らかさを注入し、母母ハイネスポートのHyperion[5×4×4]のパワーや粘り強さと絶妙に融合している奇跡的な配合。
天皇賞(秋)は息をいれる場面がなく一本調子になって失速したが夏の重賞連勝時を見ても、とにかくコーナー4つを走るのが上手だし、渋馬場も他馬が苦にすればするほど歓迎のクチ。開幕週でこの馬に競りかける馬もいないだろうし上位は安泰。
ヴェルデグリーンは祖母がオークス馬ウメノファイバーでスペシャルウィーク×サクラユタカオーの長手体型の影響が強く中山でも外回りの2200mならゆったり回っても届くが1800mだと動きが緩慢だから反応遅れが致命傷になりかねない。
ジャングルポケットなら叔父にエアシャカール、エアシェイディやエアメサイアの近親にあたり中山向きの機動力や俊敏さがあるエアソミュールを▲に指名したい。折り合い難も解消されつつあるし淀みない流れになれば[4-0-2-2]と大得意の1800mで一撃必差し。
ダイワファルコンはダイワメジャー、ダイワスカーレットの甥でモロに先行捲り押し切りタイプで小脚を上手に使えるから中山向きの教科書。コース追いで80秒台を楽々切ってくる馬なので完調ではないが力は出せる。相手は強くなるが真のコース巧者なら縄張りは守る(強敵揃いだった06年バランスオブゲームのように)
ロゴタイプはHalo[4×3]にナスキロ継続クロスだから脚捌きが抜群で小回りでもしなやかに加速できるから中山は戦績通り鬼。状態が本物なら皐月賞馬の貫禄に従う手だが調教を見るとまだまだ寝ぼけている。
ジャスタウェイは伸びのある体型で成長曲線がゆったり弧を描き、Hペースの消耗戦になった天皇賞(秋)で差して圧勝。◎と一緒で母系に米血脈を取り入れた配合だが5代アウトなのでハーツクライ(トニービン系)の特徴が色濃く◎とは性質が真逆。ドバイを見据えた余裕残しでもあるし今回は不発だろう。
アルキメデスはアドマイヤムーン×Seeking the Gold×Storm Catで柔らかさは十分だがパワーの血が不足しているので平坦の方が斬れる。このメンバーで道悪の急坂コースは荷が重い。

- カレンミロティック
- ハーツクライ
- A.P. Indy
- Seattle Slew
- カポーティスター
- ダイワズーム
- マジェスティハーツ
- アドマイヤラクティ
- コウエイオトメ
- トニービン
- Lyphard
- スピード
- スケールアップ
- ヒカルアマランサス
- アグネスタキオン
- トライ
- トウケイヘイロー
- Mill Reef
- Hyperion
- パワー
- ヴェルデグリーン
- ウメノファイバー
- スペシャルウィーク
- サクラユタカオー
- ジャングルポケット
- エアシャカール
- エアシェイディ
- エアメサイア
- エアソミュール
- ダイワファルコン
- ダイワメジャー
- ダイワスカーレット
- バランスオブゲーム
- ロゴタイプ
- Halo
- ジャスタウェイ
- アルキメデス
- アドマイヤムーン
- Seeking the Gold
- Storm Cat