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2014/03/14 21:00
中日新聞杯
新装された中京に移動してから過去2年の上位馬を見ると年明けの中距離重賞好走馬が人気を問わず順当に走る傾向がある。もちろん13年ジャスタウェイや12年コスモファントムのように凡走する例もあるので一概には言えないが冬場使われてきた好調馬が有利で休み明けの馬などは時期的にまだ苦しい。
ローカルのハンデ戦。一筋縄でいかないことは百も承知だが正攻法の作戦をとってくるであろう◎アンコイルドの地力に期待したい。昨年も参戦して7着。ただし、オープン特別勝ちの実績しかなかった当時とは見違えるように心身ともパワーアップしたのが時の流れ。昨年は押せ押せのローテで本調子を欠いていた状態面の不安もゆったりとしたローテで皆無。
ジェンティルドンナを筆頭にメンバーが揃った前走の京都記念では上位の一角に数えられた。好発からあっさり2番手を確保。1000m通過63秒7(稍重)の超スローでも折り合っていたがペースを見越して3角手前からジェンティルドンナをはじめ後続が殺到。一旦インに押し込められるような格好になったが動じることなく直線をロスなく内を突いてひと伸び。
少し離された3着ではあったがマイペースの逃げを貫いたデスペラードはG2を勝っているし、2着トーセンラーは京都が庭のG1ホース。ジェンティルドンナにはきっちり先着しているし、悲観する必要は露ほどもない。休み明けで強い追い切りが一、二本は足らず余裕残しの造りで見せ場に半歩ならすぐに順番は回ってくる。
全体の上がり3ハロンが35秒3の消耗戦となった天皇賞(秋)が4着、一転して流れが落ち着いたジャパンCも7着とはいえ一団でゴールを迎えての0秒3差。すぐに反応できる馬ではないだけに馬込みで進路を探している間に決着がついてしまった感じだった。それでも調子が下降を辿っていた中での一戦だから評価に値する。
今回は[5-2-1-2]と大得意にしている2000m。3着を外したのは昨年の当レースと前述の天皇賞(秋)だけ。左回りも実績十分だし、57キロにしてもG1での走りを思えばさして問題にはならない。開幕週の1枠2番は絶好。あまり飛ばすような伏兵は見当たらない。ひと叩きされて中身は変わっている。好位につけて直線は自らスパートして捩じ伏せたい。
強敵は55キロの○レッドレイヴン。AJCCは前走時から22キロ増という藤沢和雄厩舎名物のとんでも仕上げ。戦前から不安を背負った上にレースも外目を回っただけの雑な内容。勝ち負けに加われたのは馬の底力に他ならない。追う場面なく快勝した美浦Sを見れば良かった頃のデキに復調しているのは間違いないしG3で立ち止まるわけにはいかない。
京都記念でアンコイルドに次ぐ4着だった▲ラキシスも軽視は禁物。エリザベス女王杯2着は伊達ではなかった。帰厩後2週間ほどでかなり急仕上げだが本数も乗っているし、今週重賞に出走する2頭との追い切りでも楽々併入しているように動ける態勢は整えた。距離とコース重視であえて男馬にぶつけてきたのは勝算の表れだ。
調教から絶好調と思えるのはアロマカフェ。白富士Sは速い時計への対応が鍵だったが鞍上共々ソツなく競馬して2着。ほどほどに時計を要する中京も合うだろうしハンデも手頃。デキの良さを生かせれば3歳7月以来の重賞制覇も現実味がある。
カルドブレッサは小倉大賞典(7着)の凡走で中山金杯2着が忘れられるようだと妙味だがこの中間の控えめな調整を考えると強調はできないだけに押さえまで。有馬記念以来が課題も同じ開幕週だった金鯱賞で2着だったラブリーデイと展開利があった際のサムソンズプライドの残り目を連下にマークしたい。