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2014/03/16 15:00
中山牝馬S
悩まない年はない大混戦の牝馬限定ハンデ重賞。まず展開を考えた。逃げ候補3頭の4角先頭と4角2番手以下の成績を見るとアグネスワルツ[3-4-1-5]・[1-0-1-6]エディン[4-1-1-5]・[1-0-0-7]セキショウ[2-0-0-2]・[1-2-2-6]各馬買ってでもしたい苦労ならぬハナの位置。簡単に引くとは思えないから平均より速めの展開になると予想する。
ただ展開利が見込めそうな差し勢がこれまた頼りない。エクセラントカーヴ(京成杯AH)は骨折明け、初距離、トップハンデだから問答無用の切り。アロマティコ(エリザベス女王杯3着)も差しの有効な馬場は向きそうだが実績の割りに全く信用ならないし、近況充実のノーブルジュエリーは気性的にマイルでもギリギリな馬。しかも引退レースだから安全第一だ。
レースへの適性と勝負気配が合致する4歳ノボリディアーナに再度注目したい。京都牝馬Sはこれが主戦のやる騎乗かと思うくらい酷いレース。好位から運びたい馬とすれば最高の1番枠だったにも関わらず何故かポジションを取りにいかず、あげく外から次々に押し寄せられ包まれて引っ掛かる始末。
結局は一番避けたいスローの瞬発力勝負になって8着に流れ込むのが精一杯。先行して渋とく脚を使えるノボリディアーナの特徴を無視しての一戦だけに度外視して気持ちを切り替えて臨みたい。鞍上は2走前のターコイズSで巧みな好位差しで接戦の2着に持ち込んだ絶好調の横山典弘。
1800mは白百合S1着、ローズS9着。乗り方如何で勝敗が左右されるくらいの方がいい騎手だ。逃げ馬の後ろで淡々と追走して、直線入り口で先頭付近まで進出し、後続を凌ぐのが理想的。良馬場でも時計が掛かり、パワーが問われるだけに父フレンチデピュティで母方にフジキセキなど中山得意の家系を構えているのは絶好。待望の重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。
芝に戻って完全に覚醒したフーラブライドも首位戦線。愛知杯は50キロ、日経新春杯も52キロと必ずしも鵜呑みにはできないが成長と調子の波がうまく噛み合っての好成績だ。この馬もゴールドアリュール×メジロマックイーンの配合で斬れより持続力で勝負したいタイプだから中山は合う。
アロマティコはインティライミやサンバレンティンの半妹で近親にアリゼオやラブリーデイ、スマートギアなど活躍馬を多数輩出している血統。ただグレートターフの一族は総じて平坦向きで調教師も危惧しているように急坂で決め手が削がれなければ単まである。
一度崩れた牝馬だけに取捨の難しさはあるがオークス2着のエバーブロッサムの人気には食指が動く。昨秋は輸送の影響でさっぱりだったが敗因が明確なぶん割り切れる。休み明けになるが入念に乗り込んでいるし立て直しさえ叶えばG3で苦しむ馬ではない。
予想に反してペースが落ち着いた場合を想定してアグネスワルツ、エディンも一応抑えておきたい。キャトルフィーユは角居厩舎の3頭併せを3本消化して態勢は整った。ただこれは先週から悪い後藤騎手のバイオリズムが心配。コウエイオトメは京都の下り坂を利用して仕掛けたい馬。中山は不安材料だし追えない騎手ではもっと厳しい。