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2014/03/22 10:00
ファルコンS・(若葉S)
開催6日間の“厳罰”を処された福永祐一が金曜から復帰している。昨年からとにかく制裁の多さも目立つが、リーディングジョッキーとしての重みを著しく欠いているのが残念で仕方ない。ジェンティルドンナのワンポイント起用などもそうだが扱われ方があまりに軽い。
仮にも日本のトップ騎手が便利屋のような都合の良い立場を認めてしまえばますます外国人騎手偏重に靡き、中堅層や若手が追いやられていくのも無理はない。騎乗依頼しやすいということは、降板も陣営主導の裏返しで素質のある馬に数多く跨がっても結局手元に残る馬がほとんどいないのが現状だ。
クラシックに関して言えば、牝馬はトライアルを全て見送ったし(直前で何かしら回ってくるだろうが)牡馬はスプリングSに出走するベルキャニオンの結果次第で白紙も有り得る。全盛期の武豊ではないが本番を目前に幾頭の馬を天秤にかけて選別するくらいの余裕があってもいいはずだ。それがリーディングジョッキーに許された特権でもある。
マイル路線にもお手馬と呼べる存在はいない。アーリントンC2着のタガノグランパはテン乗りになるがNHKマイルカップを考えれば是が非でも結果を求めたい。前走でこの路線を牽引するミッキーアイルに完敗したがスタートから意識的に好位付けしながらも最後まで粘り強く走っていたように着々と力をつけている。
本来は追ってから味のある馬でなずな賞の完勝を見ても中京1400mへの適性は高い。勝ちタイム「1分21秒0」も非常に優秀。直前のCコースでの追い切りは全体こそ6F87秒8と控えたが終い重点の松田博資厩舎らしくラストは馬也で11秒7を記録。長い直線を睨んでの対策は完璧。人気サイドだがタガノグランパ主軸の結論には逆らえない。
朝日杯FSの株は変動が激しく、大将格のアジアエクスプレスの登場を待って、改めて評価が見直されるはずだが先週のフィリーズレビューを制したベルカント(朝日杯FS10着)を考えても時計こそ遅かったがレースレベルは水準に届いている。早めに仕掛けた分だけ終いは甘くなったがショウナンアチーヴの2着は価値がある。溜めれば斬れるのは東京戦で実証済みだ。
実績上位2頭を大本線にアーリントンC4着のタガノブルグが3番手。前走は攻めた結果だからマイルが長いと考えるには早計も使える脚の質を重視するなら1400m短縮は好材料。テーオーソルジャーは萌黄賞でスタートの立ち遅れがありながら直線で外に持ち出されると逃げ込み濃厚だったラインスピリットを図ったように差し切った。中京替わりで更なる前進もある。
【若葉ステークス】は心情的にはウインフルブルームだが2走連続してマイルの速い流れを番手から追走しており、初の2000mで大外枠だと掛かる恐れがある。断然人気になっているが取りこぼしの危険は十分あると疑ってかかるのが妥当だろう。
2000m[2-1-0-0]で小回り向きの器用さを兼備しているアドマイヤデウスを中心にとりたい。京都では(3)(2)(3)着と勝ち切れないのが阪神と小倉できっちり変身したように父アドマイヤドンらしく速い脚は使えないが立ち回りの巧さと末脚を持続させるパワーはある。あすなろ賞はゆきやなぎ賞でサトノアラジンを退けたシャンパーニュを寄せ付けなかったし権利獲得の資格がある。
ブエナビスタと同牝系にあたるダイシンサンダーもデビューから2戦のレースぶりを見ると素質の高さを感じる。調教の動きが超抜だったし上位争い必至。連穴で新馬を楽勝したグッドスピリッツ。それ以来となる2000mで注目しておきたい。