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2014/03/30 10:00
六甲S
深夜に吉報が舞い込んでいた。ジャスタウェイがドバイデューティーフリー、ジェンティルドンナがドバイシーマクラシックでそれぞれ優勝し、ドバイの地に三年ぶりの日の丸が掲げられた。日頃は分からないがこうして定期的に海外遠征があるとつくづく思う。本当に日本のレベルは高くなった。
ジャスタウェイは天皇賞の再現を彷彿とさせる圧勝劇。道中後方3番手から外をひと捲りで物凄い加速力であっという間に後続を突き離した。5歳での凱歌は期せずして父ハーツクライと同じ。8年越しのドバイ父子制覇は偉大な遺伝力の確かさを教えてくれた。
二年連続の出走となったジェンティルドンナは終始馬群で包まれて苦しいレースだったが直線半ばで外へ切り替えられると京都記念で不発だった末脚が一気に弾けた。失意の壮行戦から目標を見失わず初志を貫徹した強い信念がリベンジの舞台へと誘った。
天皇賞(秋)、ジャパンCの勝ち馬が優勝した意味は大きい。日本での競走はドバイへの道と通じていたからだ。ジャスタウェイ、ロゴタイプ、トウケイヘイローが揃っていた中山記念は立派に前哨戦としての機能を果たしている。昨秋のオルフェーヴル、キズナに続き、日本馬の世界的価値を改めて示した歴史的ドバイミーティングだった。
【六甲S】は道悪の前残り読みでタイキパーシヴァルに◎キャピタルS(4着)ディセンバーS(4着)ニューイヤーS(4着)と惜しい競馬が続いているだけにオープン特別はあとひと押し。逃げ一手の馬が前走は半マイル通過46秒4と緩みのない流れを2番手で追走し0秒3差に食い下がる新味。充実の証しだろう。
阪神マイルはポートアイランドSで惨敗しているが当時はコパノリチャード、ルナと前半3F33秒8-4F45秒0の激しい先行争いを演じての結果で度外視できる。ゴールドアリュールは出走頭数こそ少ないがこのコースで単勝回収率399%、複勝回収率128%でまさに一発の魅力。渋って時計が掛かれば確率は更に高まる。
同じ理屈で○ティアップゴールドも面白い。いかにもクロフネ産駒らしい叩きつけるような力強い走りをするから阪神の道悪はいいはず。◎○の行った行ったが本線。
▲サンレイレーザーは調教を考えれば復調していて不思議ない。エプソムCでジャスタウェイと接戦しているように実力はある。△テイエムイナズマは久々のマイルで一変余地。毎日杯をブラックタイド(マイネルフロスト)が勝ったように力の要る阪神向きでもある。
条件戦連勝で昇級のフィエロ(父ディープインパクト)は名マイラーロックオブジブラルタルの甥という良血で素晴らしい決め手もあるが不良馬場ではさすがに厳しい。サトノギャラントやヒストリカルも斬れ味が削がれる馬場では消しでいい。