コーラルＳ

ポラリスＳの上位馬が不在。最先着のセイカプリコーンはダ1400mのオープン特別で目下３走連続４着。紐には買えても軸には不適(※ステイゴールドは当該コースで単回収率9％、複回収率30％)次ぐ勢力は千葉Ｓ組。ただ３着でもダート経験の浅さから過信禁物のクリーンエコロジーよりは６着のエーシンレンジャーを評価したい。

１番人気を裏切った格好だが中山1200mにしてはテンの３ハロン34秒3と落ち着いたペースになり、道中は終始外を回らされる苦しい展開。直線でもいざ先頭に並びかけようとした所から伸び脚が鈍ったあたりは休み明けが響いた印象。成長が見込める４歳馬で叩き２戦目の上積みも望める今回は前進必至だろう。

ただ本命は一連の参考レースを洗って興味深かった７歳ナリタスプリング(父フジキセキ)にうってみたい。挫石明けで万全ではなかった前走のすばるＳ(８着)はゲートで後手を踏んだ上に故障馬の煽りをモロに受けて危うく落馬の急ブレーキがあり最後方まで下がる致命的な不利。勝ち負け云々の話ではなかった。

それでも前の止まらない馬場状態で上がり３ハロンは２位タイと上々の伸び脚だったし次走以降への可能性を残す競馬だった。休む前のエニフＳではオープン特別常連のアドマイヤサガスから０秒３差４着。当時はノーザンリバー、エアウルフなど重賞級に先着しているようにこのクラスであれば通用するだけの力を秘めている。

中距離の甘さを見事に払拭しているダート1400mは[4-2-2-5]と相性抜群の距離。鉄砲成績も[1-2-1-5]と悪くないが叩き２戦目は[1-3-0-3]だから叩いた方がベター。調教で見栄えするタイプではないが全体、終いともに隙なくまとめているように調子は確実に上向いている。若き頃とはいえオープンでの好走実績もあるようにもっとやれていい。

レーザーバレットは３歳時にドバイ遠征したほど素質を買われていた馬。途中１年半以上の休養を挟むなど順調さを欠いていたが復帰３戦目の白嶺Ｓは57.5キロを背負いながら速い流れを先団から押し切る完勝。さすがに準オープンではさすがに役者が違った。東京マイル「1分35秒6」を完全復活の楔としたい。

ネオザウイナーはすばるＳ(７着)の内容だと足りないがファイナルＳ勝ちがあるようにコース適性はあるので大外枠の利と展開の助けがあれば上位に食い込める。混戦だからデキが良さそうなエーシンビートロンやシゲルソウサイもチャンス有り。

人気が予想されるエアハリファは初距離よりもStorm Bird系の連チャン期終了の予感。父のDiscreet Catは２?３歳時に圧勝の連続だったが調子を崩してから引退までがあっという間だったように旬の短い血統だ。