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2014/04/06 01:00
伏竜S・マーガレットS
金曜(4日)は神保町にある映画館に足を運んだ。テレビ放送でやっているような映画は自宅ゆえに集中できないタチで、かと言って余程の事がない限りは手間暇かけて映画館に行くわけでもない。レンタルもほとんどしないから、つまり年間通して両手で足りる数しか観ない映画不精。
それが自発的に行動を起こしたのだから“余程”なのだ。お目当てはハリウッド版GODZILLA公開記念と生誕60周年で一挙上映されている『ゴジラシリーズ』である。初めて映画館鑑賞した(映画そのものが初)のが91年公開のゴジラvsキングギドラという血液までゴジラ色の筋金入り。
それから毎年新作が公開される度に劇場に行った。とにかく圧倒的に強いゴジラが大好きだった。私にとってのヒーローはウルトラマンや仮面ライダーではなくゴジラ一択。強さの次元が違った。ディープインパクトとセントライト、ウオッカとクリフジを同空間で語っているのと一緒だ。
もはや国民的なお正月の風物詩となっていたのは平均300万人以上の観客動員数が示す通りでまさしく平成のゴジラ人気が存在した。昔はもっと大人(自由)になってからフィーバーを味わいたいと思っていたものだが子供の頃にリアルタイムで目撃できたことは有り難かったのだと心底感じる。
十数年ぶりに映画館で観たゴジラは最高だった。埋めるべき子供と大人の温度差はなかった。当然、作品の理解度などは当時と変わってくるがゴジラが登場し、ときに人類を、そして敵怪獣を力で捩じ伏せる。ありふれたディテールで描かれたその画に微塵の違和感もない。痛快さ、爽快感。そんな感覚だけがいつまでも残ったのは幼き頃と同じ。
世の中万事に共通することだが子供の感性と大人の感性とでは全く異なる。とりわけ子供にとって空想と現実の境は曖昧である。特撮という屈指の技術を駆使した“空想現実”で子供を魅了しつつ、“現実世界”にいる大人まで巻き込んだゴジラは世界に誇れる偉大な作品であると平日の朝早くから楽しげに並ぶ老若男女問わない同志たちを見て改めて思った。
今週のテーマは「正義は勝つ」「強いものは強い」伏竜Sはメイショウイチオシ。新馬(阪神ダ1800m)こそ5着だったが2戦目の京都替わりで好位から楽々5馬身差をつけ押し切るともちの木賞では前半5F63秒6の流れから上がり3Fは芝並みの11秒9-11秒9-11秒9で突き離す強烈な決め味を披露。
稍重での「1分51秒7」はヒヤシンスS2着で今回も人気を集めそうなメイショウパワーズの500万「1分52秒2」を上回るメンバー最速の持ち時計。サトノスーペリアやロワジャルダンが前走で負かしたサトノバリアントはまったく相手にしていない。全日本2歳優駿(6着)は距離と地方の馬場が不向きだった印象。揉まれない外枠から再進撃といきたい。
ダート転向して快心の連勝を飾っているスピナッチが当面の強敵。芝では5戦して2着が1回のみだが半兄インカンテーション(レパードS、みやこS2着)にいる血統からも砂適性は非凡。前走は道中で外から豪快に捲り上がって、直線は更に伸び続ける圧巻の脚力。父ゼンノロブロイのHalo[4×3]Buckpasser[5×5]と配合も優秀だ。
中山2戦2勝で戦法も安定しているロワジャルダン(全兄はJCD3着のゴールデンチケット)が3番手。同じく中山ばかり使われて崩れ知らずのファンシーミューズはダートでは外せなくなってきたゴールドアリュール産駒でもあり要注意。メイショウパワーズは調教の動きから状態面が不安。
【マーガレットS】はダートからの参戦も多く力量拮抗。ただメンバーレベル的には高くないだけに素直に芝でのレースぶりを評価して◎モンラッシェで一発を狙う。展開に注文のつく追い込み馬で善戦のオンパレードだが過去4戦はいずれも上がり3F2位以内の末脚を使っているように鋭さでは見劣りしない。
前走の500万にしても馬群を縫ってきた勝ち馬に対して大外回しを余儀なくされながら0秒1差(3着)そのキンシノキセキが今回有力候補に名を連ねるのならばモンラッシュも相対的に浮上する。タニノギムレット産駒は当舞台[7-13-8-59]で複勝率32.2%、単回収率166%、複回収率139%のハイアベレージをマークしているようにパワー差しの効くコースだ。
◎から過去5年の勝ち鞍首位種牡馬フジキセキ産駒○キンシノキセキ。前半3F33秒7のHラップを刻みながら逃げ粘った2走前の内容が光る▲ダンツキャンサー(同日の阪急杯コパノリチャードが前半3F33秒8)スプリングS(11着)は歯が立たなかったがダート適性の高いケイムホーム産駒の△サクラエールも距離短縮で侮れない。