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2014/04/13 08:00
大阪ハンブルグC・福島民報杯
阪神2400mはスタート地点が坂下。二度の坂越えがある関係で潜在的なスタミナが要求されるのは東京2500mと同じ理屈。11年1着のビートブラックは翌年に天皇賞を制覇。12年1着のユニバーサルバンクも後にステイヤーズSで好走する馬。13年2着のカフナは似た適性の目黒記念で3着している。
最後の急坂は想像以上の難関でラスト1ハロンは必ず上がりが掛かっているように逃げや先行馬にとっては簡単な条件ではない。色々な意味で断然人気を集めそうなバンデのレースは大注目だろう。天皇賞出走を確定させるためにわざわざ余計に挟むのだから勝たなくては意味がない。
バンデのスタミナがゴールドシップに匹敵するレベルである事は菊花賞(3着)が証明している。それだけに阪神大賞典で連対すら外したのは痛かった。バテない特性を生かすため道中は13秒台を作らない現代の長距離戦としては非常に締まった流れに持ち込んだがあれでもバンデは力を持て余している。
不完全燃焼だっただけにこの鞍上人事も不承不承受け入れざるを得ない。個人的にはバンデの力を認めているだけに今回コースに泣いて、人気を落とした天皇賞で壮大な反撃などと妄想を巡らせていたりする(出走表明馬の質的にフルゲート割れしそうだから負けても出走は叶いそうな気がする)
バンデが垂れる、もしくはバンデのペースに脱落した先行馬を直線で飲み込む想定でコアレスドラードの大駆けに期待したい。キャリア35戦中上がり最速が17回、ダートでの2戦を除けば芝での上がり順位3位以内は実に25戦にものぼる強烈な差し脚を武器とする馬。
その手の馬を扱うことに関しては突出している武豊とは[4-2-2-4]と相性抜群で乗り方を熟知している。中日新聞杯は1000m62秒1と後方待機組にはお話しにならない展開。それでも道中動いて行って着順こそ13着だが0秒5差と団子のゴールだから悲観する必要はない。
休み明け2戦目以内で好走した形跡のない叩き良化型も調教では一週前にCWで6F79.3を記録し、今週も【6F81.8-5F65.3-4F50.7-3F37.4-1F12.1】と意欲的な攻めを消化しているように少なくとも肉体的に走れない状態だとは考えにくい。2400mは初めてだが血統的に合っている可能性は高いし、気楽な立場での豪脚に賭けてみたい。
休養前は惨敗が続いたマジェスティハーツだが立て直しを図って復調気配。神戸新聞杯2着の舞台でもあるし上位有力。コスモロビンは目黒記念で成績を残しているように血統の字面以上にスタミナがあるので要注意。
ディープインパクト産駒ではドイツ血統のエックスマークが比較的スタミナタイプ。少し距離は短いが消耗戦になった時のタニノエポレット、本質は京都向きも「52キロ」のハンデが味方しそうなコウエイオトメまで印を回したい。
【福島民報杯】はローカルの開幕週だけに内枠先行有利な条件設定。このメンバーだとレッドレイヴンのAJCC4着や漁夫の利だったラブイズブーシェの有馬記念4着ですら好意的に受け取らざるを得ないが脚質的に紛れを想定しておくべき。ここは前々で運べるアロマカフェを中心視したい。
昨秋のウェルカムSで3年4か月ぶりの勝利を掴むと白富士Sでも2着に食い込むなど年を重ねて再上昇の兆しがある。中日新聞杯(12着)はスタート直後の不利で位置取りを悪くしたのが全て。ロスなく回れる2番枠は絶好だし持ち時計も上位と不安は少ない。重賞V以来となる福島に錦を飾る。
柴田善臣を呼び寄せ必勝態勢を敷いてきたレッドレイヴンが本線だがプリンシパルS1着、白富士S3着と2000mに良績のあるサムソンズプライド、折り合いがつくようになって番手の競馬も可能になったゼロスの粘り込みも大いに警戒しておきたい。