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2014/04/13 14:00

桜花賞

ハープスターがいよいよ名馬への階段を駆け上がろうとしている。ぶっつけで半信半疑だった阪神JFとは調整過程が雲泥の差。前哨戦のチューリップ賞も圧倒した。誰にも邪魔をされないピンク帽を引き当て、雨予報も回避したように天も味方につけた。とにかく何もかもが順調に進んでいる。

「無事に走れば」という一見控えめなコメントは裏を返せば確勝の意を表す。まして強敵が揃うG1で聞くことはほとんどない。かなり客観的なジャッジに定評のある松田博資調教師はチューリップ賞の前からこの言葉に拘ってきた。過剰な表現を嫌う師自ら「怪物宣言」をしている。

チューリップ賞は[前半3F35秒3-4F47秒3]の平均ペースを後ろから2頭目で悠々と構えて、直線は聖域である大外に誘導されると一完歩ずつ前に迫りノーステッキで楽々と差し切り勝ち。レース上がりを1秒以上も凌ぐ鬼脚にも関わらず鋭さを感じさせないのがハープスターの凄さ。まだまだ奥がある。

デビューから鞍上を任されているのは川田将雅。全国リーディングを快調に走り、勝率・連対率・複勝率はいずれの部門も他の追随を許さない優秀な成績だ。ただし決定的に足りないのは大一番での活躍。彼が真の一流ジョッキーへ成長するには勝負の厳しさを共に乗り越えていける相棒が不可欠だ。

武豊ベガ。安藤勝己とライデンリーダー。河内洋とメジロラモーヌ福永祐一プリモディーネ池添謙一スイープトウショウ。名ジョッキーのターニングポイントに名牝の存在があるのは珍しくない。繊細な牝馬たちが教えてくれるものは大きな財産となる。川田とハープスターのコンビにも資格はある。

ベガが託した桜への情熱は牝系として血を広げられる唯一の希望ヒストリックスターを通じてハープスターに継承された。仁川に居残った桜の祝福を受けながら人々の琴線に触れる勝利の音色を奏でることだろう。


2歳女王レッドリヴェールが万全であれば強敵だったが馬体の成長に重きを置いた結果が阪神JF以来の実戦。世代単位でもトップレベルの評価を与えられている馬が最高のデキで駒を進めている中でこの判断は本末転倒だろう。他の馬も成長しているしあまりにもクラシックを軽く見ている。消しでいい。

2着争いの筆頭候補にはチューリップ賞2着のヌーヴォレコルトを指名したい。ハープスターには並ぶ間もなく交わされたが休み明けで好走したのは大きい。心肺機能が高く神経も太い馬で輸送を気にせずにビシビシ追われているのは好感が持てる。デビューから一貫してマイルを使ってきた成果を試す時だ。

外回りのマイルに替わって末脚の威力に磨きがかかりそうなのはアドマイヤビジン。フィリーズレビュー(4着)は典型的な1400mの前残りで完全に大外枠が響いた。クロフネ×ゴールドヘイロー×サンダーガルチの配合は芝だと斬れ負けしそうだが妙味があるのは間違いない。

ハープスターレッドリヴェールの陰に隠れているが前崩れだった阪神JFにおいて一番強い内容だったのはフォーエバーモアかもしれない。クイーンCは緩い流れで前半引っ掛かりながらも直線は力の違いで押し切った。輸送を意識した調教が気になったので4番手としたが地力の高さは証明済みだ。

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