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2014/04/20 11:00

想い出の皐月賞

牡馬クラシックは道営所属馬として出走するコスモバルクの挑戦が話題の中心だった。親子3人で経営する小さな牧場で生まれたこと。400万の値ですら買い手がつかなかったこと。父ザグレブの名前だけで敬遠されたこと。屈指の相馬眼の持ち主と言われる岡田繁之の目に留まったこと。幾多の困難を乗り越えてのデビューだった。

外厩制度を利用しての中央殴り込みには賛否両論が絶えなかった。門別から中央各競馬場への輸送には20時間近い膨大な時間を要すなど素質馬の育成に適す環境ではなかったからだ。それでも連勝を重ねるコスモバルクのひたむき走りに人々は魅せられていく。いつしかコスモバルクは公営の希望から、逆境の星として多くの支持を受けた。

始動戦の弥生賞を快勝し、夢のG1制覇がいよいよ現実味を帯びていたが、他の陣営も指をくわえていたわけではない。とくに時代を引っ張っていたサンデーサイレンスは大挙8頭を送り込んで迎撃を目論んでいた。その旗頭がコスモバルク(五十嵐冬樹×ザグレブ)とは対極に位置したスプリングS優勝馬のブラックタイド(武豊×サンデーサイレンス)だった。

そしてハーツクライスズカマンボなど陣容強力に用兵を取り揃えた大種牡馬に負けず劣らずだったのがコスモバルクの援護射撃をしたマイネル軍団でバルクを含め系列馬5頭の大所帯。すでにG1馬だったコスモサンビーム(父ザグレブ)をはじめ4頭が重賞ウイナーであったから、まさにマイネル軍団にとってもこの世の春。バルクがもたらす相乗効果だったかもしれない。

レースはラビット役が予想された1枠1番のマイネルマクロス(これがダービーの伏線になったのは皮肉だ)が出遅れ。これがバルクにとっての誤算であったかは分からないがハナをきった同型のメイショウボーラーら先行勢には追い風。これを味方に高みへと舞い上がったのが2番手につけた後のマイル王ダイワメジャー(M.デムーロ)だった。

岡田繁之がパドックで「コスモバルクが負けるとしたらあの馬かも」と警戒したのがダイワメジャーだったのは有名な話。パドックで寝転んでいたような馬が期待を一身に背負った馬の夢を打ち砕いたのだ。各馬の策略や裏舞台、まつわる因縁など競馬はレースだけではないと教えてくれたのが2004年の皐月賞。

当時の出馬表を張った競馬ノートにはご丁寧にも馬体重まで書き込んである。コスモバルクの成績は確かにキレイだし、ブラックタイドも馬柱だけなら売れておかしくない。その中◎をメイショウボーラーに打ってるのは我ながら笑ってしまう。

コスモバルクは良いとして▲フォーカルポイントがまた一興。△ハーツクライコスモサンビームマイネルマクロスと印の付け方がまったく変わっていないことに驚く。下には18-8 2000 8-18 2000 5-16-18 1000の書き残し。こんな高額を買っているはずはないがひとつ言えるのは外し方まで当時と今で同じだということだ。


オルフェーヴルC】ダート1200m?中山の皐月賞なのに?と突っ込みどころ満載だがあえて放置。逃げ先行馬が少ない面々だけにサウンドガガの速さと軽さに期待してみたい。昇級戦の大和S(9着)はスタートが決まらず道中は後方の位置。早々にレースを捨てた印象だが上がり3ハロンは2位だから一応の脚は使っている。

馬体を増やして臨んだ昨秋は1000万→準オープンを連勝。今回と同コースの仲冬Sは前半3F33秒3の速いペースで手応え自体は悪かったが外から渋とい脚で内の追撃を振り切った。久々になるが一週前の坂路で自己ベストの4F51秒2を記録するなど体調は万全。皐月賞を控えた武豊が「52キロ」を快諾したのだから勝機だ。

千葉Sでオープン初勝利となったダッシャーワンのこの中間は前走時以上の調教量。斤量減の今回も勝ち負け必至。千葉Sで内を突いて鋭く迫ったシセイオウジは中山1200m向きの差し馬。展開の助けは欲しいが地力上位。大敗続きも昨年同様のスローならフィールドシャインが一年ぶりの大激走もある。

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