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2014/04/25 23:00
橘S
ダーレージャパンに供用されているパイロだが13年夏にデビューした初年度産駒の走りは芳しくない。今季はわずか4勝でリーディング75位に低迷しており、ダーレー同期のコマンズ(48位)ディープスカイ(60位)にも遅れをとっている状況だ。
現役時代は4歳時にフォアゴーS(米G1・D7ハロン)を制すなど重賞を4勝しているがケンタッキーダービーやBCダートマイルなど肝心な場面で全く歯が立たなかっただけに地味な競走生活と表現する他ない。過剰な期待を寄せる方がおかしい。
血統的にも日本では需要薄のA.P. Indyの系統。父Pulpitは日本でピットファイター(武蔵野S)を送り、同じPulpit産駒のTapitはフェブラリーSの勝ち馬テスタマッタを輩出するなど奮闘しているが活躍の例が稀で今後も安定的に稼働する見込みはほぼない。
多くの米血統が辿る運命および行き先はやはりダートの短距離。隙間産業的に細々と延命するしかない(幸いにも浦和桜花賞を勝ったシャークファングがいる)【橘S】のシゲルカガは短距離とはいえ芝で2勝。貴重な戦力オプションを保持している。
新馬、かえで賞はいずれも1200mで ハナを切って2馬身半差をつける完勝。クリスマスローズSも2着に敗れはしたが3着以下は引き離した。かえで賞(重)が「33秒4」クリスマスローズS(稍重)も「33秒5」だからテンのダッシュ力は相当なモノ。
芝1400mは(4)(13)着だがクロッカスSは直線の長い東京を意識せざるを得ず前半3F35秒3の溜め逃げで懸命に粘るも最後は斬れ味のある馬に惜敗。だからと言って3F33秒0のファルコンSは論外の暴走。この辺りの加減が難しいが舞台は後方殺しの3回京都開幕週。スムーズなら止まらない公算が大きい。
ラインスピリット(父スウェプトオーヴァーボード)は1200m[2-3-0-1]で1400mは初めてになるが叔父にウイニングチケット、ロイヤルタッチがいて半兄エアセレソンという中距離志向の強い母方なので競馬の仕方如何ではマイルあたりまで守備範囲。
秋明菊賞ではフィリーズレビュー2着ニホンピロアンバーとクビ差で今回人気が予想されるタガノブルグは問題にしていない。休み明け2戦目の前走は理想的なラップを踏んで快勝。今週はCWでウインバリアシオンと併せる熱の入れようで視線の先は連勝を見据える。
ウインスプラッシュは暖かくなるにつれて、ようやく体に柔らかみが出てきた。坂路での調教も脚取りは軽かったし番手からの押し切りも。アーリントンC4着、ファルコンS5着のタガノブルグは最低でも中団につけておきたい。