スマートフォン版へ

マイページ

723件のひとこと日記があります。

<< メトロポリタンS... ひとこと日記一覧 フローラS... >>

2014/04/27 12:00

マイラーズC

潜在能力の高さを見込んでいた馬が重賞で初めて勝ち負けするようになった瞬間は思わず快哉を叫びたくなる。競馬のすべてを知ったような気になるほどの快感が味わえる。それも出所があやふやな直感とかフィーリングより確たる根拠に基づいているほど喜びは大きいものだ。

買いたい馬が2頭いる。どちらも極めて有望だが今回はいよいよ◎エールブリーズが爽やかな新風を吹かせる時だ。12年11/4の新馬戦(京都1400m)はあっさり手元から旅立ってしまったコパノリチャードの件で何度も記録的価値を解説しているが当時2馬身差の2着がエールブリーズだった。

コパノリチャードの「1分21秒3」は破格(※一週前のスワンSが「1分20秒6」)だがエールブリーズの「1分21秒6」も優秀な性能を示す根拠だった。3歳時には重賞やオープン特別でも善戦していたが頭を悩ませたのは慢性的な出遅れ癖。直線で素晴らしい決め手を発揮するも勝ち切れないレースが続いた。

かと言ってスタートを成功させても今度は引っ掛かり癖が顔を覗かせる。こういう悪癖で素質を持て余し、大成できず潰れてしまう馬もかなりいるだけに昨夏1200mに短縮した辺りでは諦めかけたが秋になると気性が急成長し、ゲートが改善され、操縦性も格段に上がった。しかしこれほどガラリと変わるのも珍しい。

3走前の奥多摩Sが進化したエールブリーズプロローグ。道中は離れた3番手の外を微動だにせずピタリと折り合い、直線半ばまで持ったまま先頭に並びかけ、軽く仕掛けられると持ち前の鋭さで抜け出した。

着差がクビなので派手さこそないが前半3F35秒5で上がり3F11秒5-10秒8-11秒3。10秒8を馬也で加速するあたりがこの馬の才能を雄弁に物語っている。そしてスタートを決めて、良いポジションをとる。当たり前のことが当たり前にできるようになったターニングポイントでもあった。

2走前の東京新聞杯はメンバーが揃っていたし、何より降雪によるアクシデントに見舞われて本調子になかった。この状況かつ馬場も重い中0秒5差8着なら及第点。ダービー卿CTも不利な大外から3?4コーナーでひと脚使って押し上げつつの0秒1差(4着)肉体的にも逞しさを増しているのは間違いない。

今回は得意の京都でパンパンの良馬場とスピード比べに格好の条件。今ならマイルも大丈夫。ラストクロップにして大きな殻を貫いたフジキセキの勢いが新たな重賞ウイナーを誕生させる。

そろそろサンデーサイレンスのクロスが注目を集めてもいい頃。アドマイヤドバイは父がアドマイヤムーンなので[3×2]と強烈だがやはり効果は絶大のようだ。節分Sは案外だったがひと叩きされた斑鳩Sは締まった展開でラストは12秒2と掛かったが好位から渋とく伸びて再びオープン入り。

きさらぎ賞(3着)やラジオNIKKEI賞(3着)での好走があるように重賞戦線でも不安より期待が先に立つ。1800mでも安定はするが速力重視のタイプだけにマイル以下の方が合っている。元々攻めでも動く馬だったがこの中間は坂路で自己ベストの「4F50秒0」をマークしたように絶好調だ。

京都マイルが庭のディープインパクト産駒は無視できないが積極的に手が出るのは本格化したエキストラエンドくらいでフィエロは試金石だし、オースミナインは仕上がり途上。ワールドエースも初めてのマイルと割り引き材料がある。

ならばダービー卿CTはゲートミスでまったく流れに乗れず大惨敗したレッドアリオンが人気急落で妙味。切れ味のあるアグネスタキオンだから高速馬場適性は高いし、ここでLyphardの前受けが発動すれば夢が広がる。

お気に入り一括登録
  • エールブリーズ
  • コパノリチャード
  • プロローグ
  • シデン
  • フジキセキ
  • サンデーサイレンス
  • アドマイヤドバイ
  • アドマイヤムーン
  • ディープインパクト産駒
  • エキストラエンド
  • フィエロ
  • オースミナイン
  • ワールドエース
  • レッドアリオン
  • アグネスタキオン
  • Lyphard

いいね! ファイト!