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2014/04/27 14:00
フローラS
◎ムードスウィングスは戦法に引き出しがないため戦績も不安定だが過去5走がいずれも上がり3ハロン順3位以内のように終いは確実に斬れる。新馬(東京1600m)は調教が緩く、除外の影響もあって仕上がり不十分で6着に敗れたが短期放牧を挟んだ未勝利(中山2000m)が強い内容。
前半5F通過62秒8のスローで前残りの展開を1コーナーでは後方3番手。3コーナーから仕掛けて、4コーナーで10番手まで押し上げると直線は怒濤の追い込みで完全に勝ちパターンだったマイネルヴェルトを捕らえてみせたように圧巻の脚力を披露。時計は平凡も牝馬らしからぬ迫力だった。
フェアリーSの抽選落ち直後の菜の花賞は意図不明のマイル短縮が裏目で4F48秒5のペースにも泣いて不発。4戦目は隠れ出世レースの東京2000mにぶつけ、スプリングSを勝つロサギガンティアと0秒4差4着。3着マイネルアウラートも500万を勝利したようにレベルは高かった。
前走のミモザ賞はハピネスダンサーに比べ、かなり距離ロスの多い競馬だったが大外を追撃し2着を確保したように牝馬同士なら重賞でも条件次第でヒケはとらない。東京は2戦して(6)(4)着だが直線の長いコースが合わないはずがない。流れは落ち着きそうだが馬群を縫って差し込みたい。
叔父にオルフェーヴルを倒したギュスターヴクライ、従兄弟にブレイズアトレイル。同世代でゆきやなぎ賞勝ちのシャンパーニュやデビュー2連勝で紫苑S2着のクラックシードもこの一族。祖母ファビラスラフイン、話題的に最高の母父エルコンドルパサーは東京のG1に実績があるだけに血統的にも狙える。
○ブランネージュはキャリア8戦[2-2-3-1]の堅実な馬で唯一3着を外したのもチューリップ賞(4着)半馬身及ばなかったが桜花賞に出走していたかもしれない。君子蘭賞は直線で詰まったが最内をこじ開けて鋭伸し、悠々と先頭ゴールを切ったように500万では力が違った。
シンボリクリスエスの割りに短距離のスピードにも対応してきたのは母母父サンデーサイレンスの助力が大きいのだろう。コードネームが1200m3勝だったし、その全弟はマイルCSや香港マイルに優勝したハットトリックだ。直接的ではないにしろ速力を与えてくれる母系との相性はいいだけにここも上位争いになる。
▲ハピネスダンサーはメイショウサムソン×クロフネだから、いかにもジリっぽいがサムソンズプライドがプリンシパルSを勝ち、トーセンアルニカが2000mを連勝したようにこの時期の府中が合っている。追走から大差先着したように調教は文句なし。クラリティシチーやステファノスと差のない競馬をしているだけに当然チャンス。
フラワーC4着のマローブルー(父ディープインパクト)はコース替わり大歓迎で良馬場なら前走以上の活躍。中身の濃い調教を消化して良化が窺えるシードオブハピネス、フラワーC大敗で大幅に評価が下がっているニシノアカツキも見限り早計。マジックタイムは可もなく不可もなくだ。