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2014/05/03 06:00

青葉賞

昨年の日本ダービーを制覇したキズナはご存知のように京都新聞杯をステップに頂点への階段を駆け上がった。皐月賞不出走馬のダービー制覇は08年ディープスカイ以来。G1出走経験のなかった馬では同じように京都新聞杯を優勝して臨んだ00年アグネスフライト以来の快挙だった。

新たな歴史的幕切れの一方で痛感するのは、やはりダービーへの最短距離は皐月賞から通じているという事実。皐月賞不出走組でも04年キングカメハメハ、08年ディープスカイはNHKマイルカップ優勝からの参戦。07年ウオッカも桜花賞2着だったが阪神JFでG1ホースになっていた。

世界最高峰の凱旋門賞で4着し、明日の天皇賞(春)でも堂々と主役を任される存在に成長したキズナは稀有な例だろう。日本のエースと同配合で注目を集めてきたラングレーだが毎日杯のショッキングな敗戦によって掲げる大目標への挑戦が少々荷の重いものになってきているのは間違いない。

やはりダービーを意識する馬が皐月賞出走馬の大半が出揃うトライアルの翌週に完敗を喫するのはいただけない。確かに戦前から距離に対する懸念はあった。毎日杯は序盤から緩みなく流れて[3F35秒4-5F59秒7]2走前のゆりかもめ賞[3F37秒2-5F64秒3]からの緩急の落差は大きかった。

[3F36秒3-5F60秒6]の京成杯は競馬のリズム自体が崩れていたから度外視するとして、東京スポーツ杯2歳Sの[3F35秒8-5F59秒6]も馬群は縦長だったから毎日杯が実質初めて経験する厳しい展開。これを残り800mから外を回って追い上げる競馬は見た目ほど酷評すべき事ではないかもしれない。

非があるとすればディープインパクト産駒の特性を無視し、直線を待たずして溜め斬れさせなかった鞍上のコンタクトミスだ。もし終いに賭けるレースをしていればあわや外から差されそうになる失態はなかったはずだし、いくら内伸びでもマイネルフロストエイシンブルズアイに劣る馬ではない。

舞台は新緑に染まる府中に移った。このコースでは3回走って(1)(4)(1)着。3歳春の2400mでガンガン飛ばす馬もいない。スローの瞬発力勝負は格好の標的だ。勝利で次のステージに進むのは最低限。進化の内容を問いたい一戦。ラングレーの結果で我がダービーの運命も決まる。終戦には早い。“赤のラングレー”で勝利必達だ。

イバルは少なくないが弥生賞凡走で評価を落としそうなエイシンエルヴィンも権利圏内。父Shamardalは仏2000ギニーや仏ダービーなど幅広い距離に対応しG1を4勝した名馬。目立った活躍馬こそいないがGiant's Causeway×Machiavellianだから字面以上に日本への適性を秘めている。

父Monsunは独が誇る名ステイヤー。種牡馬としてもキングジョージを圧勝したノヴェリストBCターフを制したシロッコを輩出している。やや母系に重さはあるが東京は案外時計が掛かり気味なので面白い。4か月ぶりのきさらぎ賞で3着したように力はあるし、センスの良さを生かしたい。

ワールドインパクトは母系が短距離血統で体型を見ても父以上にコンパクトにまとまり過ぎて大物感に欠けるが新緑賞を完勝したハギノハイブリッドを大寒桜賞では並ぶ間もなく差し切っている比較からも有力候補の一角。

ナスノアオバ母ナスノフィオナ(1600?1800m4勝)はLyphard[3×4]Ribot[4×5]Flower Bowl[4×5]底力やスタミナなど特徴的なクロスを内包していた馬で父ネオユニヴァースをつけられたナスノアオバは更に泥臭い先行力に特化した。シャンパーニュとの兼ね合いが鍵だが前受けなら相当渋とい。

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