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2014/05/04 01:00

想い出の天皇賞(春)

ついに10年を迎えた。当方の競馬歴を支える原点が天皇賞(春)にある。2004年5月2日がすべての始まりだった。長距離戦の在り方が定義されるような世知辛い世の中だがこの伝統のビッグレースを番組改編の巻き添えにするなど言語道断である。

道中の駆け引きやせめぎ合いなど競馬の面白さが満載の長距離戦は魅力に溢れている。しかも1分ソコソコの1200mと3分超はじっくり楽しめる3200m。同じ金額を投資するならば長くドキドキを味わっている方が良いに決まっている。冗談みたいだが長距離戦が好きな理由としては筋が通るだろう。

この年の天皇賞(春)は初めて真剣にG1レースを検討したレースだから思い入れも半端ではないのだ。しかし競馬がまったくの未知ではないにしろ、単純に結果だけを考えればこのレースはビギナーの取っ掛かりとしては不適。ただ心酔するきっかけとしては最適だったのだろう。

新聞紙上には「4歳4強」の文字が派手に踊っていたのを覚えている。前年の有馬記念、菊花賞2着で阪神大賞典を優勝して臨んだリンカーン(武豊)ニ冠馬ネオユニヴァース(M.デムーロ)菊花賞馬ザッツザプレンティ(安藤勝巳)そして藤沢和雄厩舎の期待馬ゼンノロブロイ(D.オリヴァー)の4頭だ。

まだ疑うことを知らなかった時代だ。穴への執着心も目覚めてはいない。当然、この主役たちから優勝馬が誕生すると信じていた。しかし下馬評を大きく覆した馬がいた。それが5歳のイングランディーレ。有力馬騎乗のジョッキーたち、そして多くのファンの心理や思惑を手玉にとった大逃亡劇だった。

ダイヤモンドS→日経賞を連勝して挑んだ前年の天皇賞(春)が5番人気(9着)だからひと通り名は知れていたはずだが直近の好成績はダートだけでそもそも過去1年で芝に出走したのが1回のみ。前走もダイオライト記念2着だから狙うのも容易ではない。こういうプロフィールの持ち主が大仕事をやってのけたのだ。

鞍上の横山典弘は人気薄の逃げ馬のメリットをフル活用した。レース前から有力馬同士を釘付けにする状況は整っていたからこれほど楽な展開もなかったはずだ。バテない無尽蔵のスタミナを最大限に生かして、一時は20馬身以上のリード。2週目3コーナーあたりは今見ても鳥肌が立つ。

慌てて動き出す有力どころを背に悠々とハナ歌を口ずさみながら淀の風をきり、ゴールに飛び込んだ。2着ゼンノロブロイとの差は実に7馬身差だった。ゴール後は唖然呆然の記憶しかない。単勝71.0倍。この10年でもこれほどの大波乱は数えるほどでいきなり衝撃的かつ刺激的なレースにでくわしたのだ。

このレースを見たビギナーの選択は、はっきり二つに分散するように思う。「競馬なんてやっていられない」か「いつかはこういうレースを的中させたい」のどちらかだろう。飛躍させて考えると、一生堅実な選択をするか、欲にまみえるか。

04年の天皇賞(春)が大荒れだったからこそ今日の自分があるのかもしれない。あの時、4歳4強で平穏に収まっていたら逆に競馬を続けていることはなかったかもしれない。もちろん的中がもたらす喜びがリピートさせる最大の要因であることは認める。

ただ自身が予想に対して本質的な追究をするようになれた現行のスタイルは間違いなく当時のレースが影響している。そういう意味では琴線にふれるレースを最初の日に体験できたのは凄く幸せなことだった。


谷川岳S】は得意の新潟マイルで◎カネトシディオスの地力が全開だ。オープンではやや足りない面もあるが昨年の9戦中8戦が0秒3差?0秒8差だったように末脚は光る。前走の六甲Sは休み明けだったが押して中団前目のインを確保し、直線の追い比べ。積極性のある5着は次へと繋がる内容だったと考えたい。

重賞好走歴もある○オリービン(父ダイワメジャー)近走不振も中京記念2着、京成杯AH4着くらい走れば▲ミッキードリームもチャンス十分。ちょっと成長過程に不満はあるが少しずつ良化を辿る△サンレイレーザーも連下一考。

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