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2014/05/25 11:00
鳳雛S
オークスで二冠制覇が懸かるハープスターはPOGで牝馬の指名順第2位。しかも「桜花賞の有力候補」としか書いていない。これがフラグ立てにならないことを切に祈りたい。毎年のことながら第1位に指名していたのがヘヴンリーロマンスの仔で初めての牝駒だったアムールブリエである。
ヘヴンリーロマンスがサンデーサイレンス×サドラーズウェルズの一発配合で誕生した名馬だったから、この血統は根気強く見守る必要がある。アムールブリエの牧場での評価は「牝馬特有の軽さを残している」だったが蓋をあけてみれば兄たち同様にダートでの活躍となっている。
ブレイクランアウトやレッドレイヴンなど芝の重賞好走馬がいるとは言えどSmart StrikeもMr. Prospector系だから適性が砂に振れてもおかしくはないが同じサンデーサイレンス×サドラーズウェルズの肌であるエルノヴァの仔は芝の中距離で結果を出しているから、いつか再挑戦して欲しいもの。
しかし現況はダート使いが正解だろう。芝の新馬戦は追走だけで終わってしまったが間隔を空けて再始動となった未勝利戦(京都ダ1800m)は好発から好位3番手に収まり、直線は早目に先頭立ち、内から迫る2着馬の追撃を寄せ付けない盤石のレース。ダート適性の高さはもちろん、センスの良さが光った。
ただ続く500万は向正面から鞭が入るなど3角から追い通しで位置取りも下げたように心身ともに未完成な部分が大きい一面をみせた。それでも一旦は沈みながらも直線では内を縫って5着まで盛り返してきたように能力は非凡だし、成長を待ちながらレースを覚えさせていきたいところ。
阪神ダ1800mに替わった前走は3番手から4ハロンスパート(12秒1-12秒0-12秒4-13秒1)で完勝。またしてもタガノゴールドは抑えたし、3着メイショウスミトモが次走でわらび賞を勝った事からもレベルの高さを証明する一戦だった。恵まれた馬格を生かし、この中間はCWでビシビシ乗られているように体調は良好。追わせるタイプで武豊は不適だが関東オークスへ向け収穫を掴みたい。
アスカノロマンはアグネスデジタル産駒で母父タバスコキャット×母母父Deputy Ministerの配合にSecretariat[5×5]だからダート転向して底を割っていないのは納得の血統。主導権を握って「1分53秒0」でまとめた前走が優秀な内容だし、2馬身半差退けたメイショウサルーテも直後に勝ち上がり。オープンでもV機十分。
伏竜Sは7着と案外だったメイショウイチオシだがスタートで出遅れた挙句、押して先団にとりつき引っ掛かる駄騎乗の総合商社ぶり。スムーズに流れに乗れればもちのき賞「1分51秒7」の力を示せる。半兄ワイドバッハは短距離志向だし、本馬の父もメイショウボーラーだから将来的には短縮する運命かもしれないがスピード優先の京都なら心配なし。
カゼノコは前走の500万(京都ダ1800m)が強烈な差し切り。道中最後方を進みながら直線でまとめて面倒をみた。上がり3F36秒6は次位の37秒7を考えれば驚異的なキレ味。懸念は2戦続いているゲートだが得意の京都で一気の形勢逆転もありそうだ。