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2011/11/17 12:02
最近毎号買ってしまう『優駿』ですが、遅れ
最近毎号買ってしまう『優駿』ですが、遅ればせながら今月号を読んでいます。
天皇賞秋前のインタビューとして、ブエナビスタとアーネストリーが特集されていました。
ウォッカがターフを去る年に、天才3歳牝馬として競馬界のバトンを引き継いだブエナビスタ。
私はいま一入の思い入れがあります。
特集記事を読んで思わず涙がでました。
サンデーレーシングの牝馬は6歳春に繁殖入りする、というくだりから描かれる調教師松田博資師の一言。
「うん、寂しくなるなあ」
彼の調教姿勢や騎手変更は掲示板炎上の火種になることも少なくないけれど、この一言に、ブエナビスタへの思い入れと、感謝の気持ちが現れているなあと痛切に感じました。
本当はちょっと批判したいところもありますよ。
「このコは自分で体をつくる。自分たちがこんなだからかな(苦笑)」
という放任的なスタンス。
けれどそこには松田師独特の想いもありました。
たとえ優勝しなくても、このコは常に良いところまでがんばっている、必ず来る。
疲れやコヅミ(筋肉痛)があっても故障もしない。無事でいてくれる。
勝ちに見放されているけれど、機が来るときは来る。
静かに馬の機を待つ松田師のスタンスが、もしかしたらブエナビスタの生来の『お嬢様』に強い自立心を備えさせたのかもしれない、と感じた興味深い記事でした。
結果は初の連外と過酷な秋初戦になりましたが、残り2戦、彼女は絶対に自分のパフォーマンスを落とすことはないでしょう。
彼女自身が”全う”することを当然としている
凛然とした佇まいがそれを物語っている気がします。