俊足のシンデレラは永遠に。

衝撃と悲しみの夜・朝を過ごしました。
スリープレスナイトの急死。
今でも涙を抑えるのに必死です。
スプリントの女傑はその馬生すら、俊足で駆け抜けてしまいましたね･･･。
現役のスプリンターガールといえばカレンチャン、ダート界ならミラクルレジェンドですが･･･

でもやはり、短距離界を顧みるうえで、スリープレスナイトなくしては今の彼女達の活躍も、輝かしく浴びる脚光もないと、私は思います。

【オンナの短距離なんて】

そう思われていた（と思う）あの時代、彼女が現れたのを憶えています。
血気盛んな牡馬たちの猛スピード戦を華麗に駆け抜ける彼女は衝撃でした。
ソツがないというか、シレっとした表情で、1200は連を外さない。
芝も、ダートも、短距離の掲示板は一度も譲ることがありませんでしたね。

私が特に感心するのはその脚質。前目でも後方からでも、そして躓いても出遅れても（苦笑）その俊足にエンジンがかかれば必ず1,2着！短距離で隊列に自由が利いて、しかも連を外さないなんて本当にすごすぎです。
生涯馬券に絡まなかったのはわずか2回。ブエナと一緒！まさに女傑。
最後のG1高松宮記念。ローレルゲレイロとの接戦は着差コンマ1、半馬身届かず･･･
最後のレースとなったセントウルSでは同級生のアルティマトゥーレの影にも届かず、苦いラストとなりましたね。（アルティマトゥーレも大好きですが）

しかし、彼女の軌跡は女のコが短距離でこんなにも活躍できること、それがまた【素晴らしいもの】である、ということを印象付けました。

産駒が残ったことは本当に幸い。嬉しい限りです。しかもディープとの仔なんて！

彼女の血がどうか、また新しい世代で、華々しく活躍してくれることを切に祈ります。

ありがとう、スリープレスナイト。