大好きだよ。ネヴァブション。

今年も、あなたが出走すると決めたとき、私には嬉しいような、切ないような気持ちがない交ぜて、複雑な気持ちでした。

ネヴァブション、9歳の有馬記念だね。

年齢を思わせない相変わらずの馬体。毛艶も筋肉も、歩様も、そして透き通るブラウンの瞳も、なんら変わらないね。

あなたが先生に、皆さんに、どれだけ大切にされているか、それだけでわかります。

今日、先生がどれほどあなたを大切に愛しく思っているか、私は改めて知りました。

「競走馬として生まれたからには少しでも長く競馬場で走り、多くの人に応援してもらうこともひとつの幸せの形なのではないか。そのために我々ができることは、時間をかけて手をかけて、少しの変化にも敏感でいること。どんな馬でも、しっかり面倒を見れば何かしらの形で返してくれるんです」。
８歳で中山記念を勝ったローエングリンや有馬記念３着に入ったエアシェイディもそうだった。だからこそトレーナーは、今年も愛馬を信じて疑わない。
(日刊スポーツより。)

ほら、ね。どう？

私は泣いちゃった。
先生、ありがとう、って。

でも、いちばん感謝しているのは誰よりもあなただよね。
ボルトの入ったあなたの脚が熱をもつことも、冷えすぎることもないように毎日毎日、先生は時間も手間も惜しまずにあなたを大事にしてくれているのだものね。

だからあなたはいつも、どんなときでも精一杯がんばってくれる。

馬主さんのために、先生のために、厩務員さんのために、そして私たちのために。

だから私も、あなたのために精一杯、応援します。

どうか無事に、あなたらしく、大好きな中山を悔いなく走りきってくれるように。

今年も一年ありがとう、ネヴァブション。


間に合った……