パドックで会った時、正直、心の中に暗雲が

パドックで会った時、正直、心の中に暗雲が立ち込めました。

拭いようのない不安。

目の前のアンセムは、明らかにテンションが高く、前回とはまるで違う馬でした。

2人引きなのも理由は明らかでした。

インタビューで伊藤先生も後藤さんも
「ぼーっとしている。」「人間とコンタクトがまだできていない」
と言っていたほどの、のほほんとした彼がこの状態。

私も宥めるような声で静かに応援していました。
もしかしたら、後藤さんにも声をかけないほうがよかったのかも…今はそうも思います。

跨った後藤さんはこちらを向いてくれましたが、いつもの余裕のある笑顔とは程遠く、かなり厳しい表情でしたから。

返し馬はそれほど緊張感は見られませんでしたが、いちばん外埒を走らせて慣れさせていました。

レースはご覧の通り。

何と言っても今回は2番人気。マークがないはずがありません。終始がっちり固められ、未体験の狭さだったでしょう。
プレイアンドリアルの右後ろに位置していたけれど、最終コーナーでプレイと同じようには外に出せず、内に戻るもラグーンがいてまた詰まる…
結局また最後に外へ持ち出すも、もうアンセムの集中力は切れている様子でした。

落胆の気持ちはもちろんありました。

けれど、この内容は度外視できるものです。
そして何よりこういったレースの厳しさを経験したことは必ずアンセム自身の力になります。

プレイアンドリアルだって、かかり癖やレースの位置どりなど、アンセムよりも経験値があったからこそ。
そういったことを乗り越えた先に必ずや輝く未来があるはずです。

がんばろう、エアアンセム(^^)

エアシェイディおじさんも応援してくれているよ！