おめでとう、ホエールキャプチャ#3　（長文です。）

彼女のファンは数多くいると思いますが…私、負けません。


彼女のパドック、馬体、気分。


地下馬道から出てきて数メートル、歩いただけで、デキは最高だと思いました。
メイチ、ということではなく、とてもいい状態だということ。

水を得た魚、ありふれた表現だけれど、これほど府中とホエールキャプチャを表すのに適した言葉はないと思う。

少しだけ、左後肢がくにゃっと遅れ、そしてまた力強く前へ踏み込む。時折首を深く下げ、振る。そして顔をあげて大好きな府中からの眺めを楽しむ余裕。

全てが昨年の府中牝馬と同じ。

違うのは、重馬場と、斤量57キロ。

この過酷とも言える条件を知っていてこの自信気な表情なのか、それとも知らないでいるのか…さすがにそこまではわからなかったけど、私には何か、今日の彼女の状態は今までの彼女の記録を塗り替えてくれるような予感が…しました。


スパーダが重馬場に泣いているのが分かった。

そこを生き生きと、ウォーキングマシンの上でも走っているかのように颯爽と傷みの少ない大外の芝を駆け抜けてくる、唯一無二の白い馬体。

私、もう必死でした。震えていました。叫ぶのはただ一つ。

「ホエちゃん！ホエちゃん！ホエちゃん！！！！」

気づけば、あっという間のゴール

圧倒的過ぎて、よくわからない興奮。呆気にとられてしまいました。

勝利に飛び跳ね、すぐさまウィナーズサークルへ。

そこには、

「やっぱりここからの眺めが一番いいわ〜。気持ちよかったあ。」

ってあっさり、スッキリした彼女がいました。

主演女優が、自分の出るシーンだけ撮り終えて、さっさとクランクアップ。
そんな潔い、カッコイイ勝利の余韻を残してホエちゃんはさっさと地下へ。

思わず笑ってしまう【府中看板女優】の勝利は、最高の記憶を刻んでくれました。




そういえば…私の部屋の壁には、【府中の女王ウオッカ】と【府中の看板女優ホエールキャプチャ】が並んで走っています。

ホエちゃん、貴女を偉大すぎる先輩の隣に飾った時はちょっとゴメンって思ったけど…

「並んでも私、見劣りしないわよ」

って言ってた？もしや。



ごめんね（笑）ホエちゃん(*^^*)