舞踏への挑戦?ラスト・ダンス編?

皆さんこんにちは京都金杯は、条件戦からの上がり馬、アスカクリチャンがイチ押しのミズホ厩舎です□

ダンスの衰えに、一時は早めの引退を考えながら、アスコット競馬場で全盛期を彷彿とさせる末脚を見せ、引退を撤回したミズホ厩舎
最高の引退花道を目指し、果たして私とダンスに奇跡は起きるのか

再び欧州の芝に姿を現したダンス凱旋門賞
ダンスは、2番人気に甘んじてしまいましたが、私とダンスにとって、このレースはWBCへのステップレースであり、同時に一か八かの賭けでした
ダンスの脚は、本当に衰えていないかどうか…

発走は赤ランプ□
サテから自家製馬の出走があり、ダンスは直線で虹と赤を交互に輝かせながら、奮闘するもサテ馬に半馬身及ばず2着

しかし大健闘でしたダンスの脚は、再び大舞台で鋭さを発揮してくれました□
これで次は、いよいよ引退花道を賭けたWBCTです□
さすがにWBCで、全盛期の末脚は見せられないだろう…□
欲と満足感が入り混じった私の想いを連れて、ダンスは極東競馬場に向かいました

舞台はWBCT□ダンスは5番人気まで支持を落とし、私の気持ちもこのレースで決まりました□ダンスの引退レースはこの舞台だと

いよいよ最後の発走…これで最後か…

その時でした□再びダンスの声が微かに聞こえたような□
(□何度も言いますが、明らかに幻聴です)

「僕は負けない□」

ランプは…赤□

「マジか□□」

驚きました凱旋門賞と、そしてWBCTでも輝きを取り戻し始めました

最後の直線では、全盛期と見間違えるような、虹色末脚を大外から炸裂させると、サテ馬を次々と交わしながら、まさかまさかの…□□
しかしミスターシービーが、ゴール寸前でダンスを内から交わし、ダンスは2着
とは言え、まさかこの土壇場でSWBCの切符を掴むとは
この奇跡…ダンスの残りレースが4レースだった事からも窺えます

そしていよいよ…本当にお別れの時がやってきました

引退レース当日サテに向かった私は、一人の視線を捉えました
ダンスの獲得枚数まで500枚近くに迫った、最大のライバルの厩舎の方でした

まさか…SWBCに出すのか□

ダンスの引退花道を、SWBCに出来た事ですら奇跡なのにイバルとの2度目の闘いまであるのか

さすがに、そこまでドラマチックな展開はないだろうと思いながら、刻一刻と近づく引退レースを待ちました

そして迎えた、最後の極東競馬場
ダンスは5番人気でしたが、引退の花道に、そんなものは必要ない…□
必要はありませんでしたがイバルも極東競馬場に姿を現していました□しかも1番人気に□□
ダンスは、ついに、目の前で、人気をライバルに奪われてしまいました
でも、いつかは訪れる現実これも、世代交代という競馬の性なのだと痛感しました□

いよいよ発走…本当に最後の発走…ランプは…□

またしても□幻聴と言われようともダンスの声が聞こえたような…

「僕は最後まで負けない□」

ランプは…黄色□

やはり幻聴だったのかそれでもいいか□ダンスは私の誇り□かわいい息子です□

レースの間…ダンスと駆け抜けた時間に思いを馳せました□

初めての欧州三冠凱旋門賞では、拳を天に突き上げました
そして、初めて制覇したSWBC□息が出来なくなるほど、力みに力んで、ゴールを駆け抜けた時は、自分でも信じられないくらい喜びを爆発させました

引退レースのゴールまで残り800を切り、現実に戻ってきた私の目に…

「マジか□いけるんか□□」

ダンスの脚は、なんと虹色に□
最後の直線は、さすがに三大始祖には及びませんでしたが…□
ライバルを捉えた

「交わせ□最後だ□□」

ダンスは、プライドと意地で最後の直線を走り抜け、ライバルを交わしてゴール
ライバルとの最後の闘いで、WBCCの借りを、見事に返しました□

舞踏への挑戦□ラスト・ダンスは、4着に終わりましたが、最後まで掲示板を外さなかったダンスは、カフェを超えた最高の息子でした□

余談ですが…□
引退クイズで、適性距離の問題に、迷わず私が選んだ回答は…

中長距離

しかし…答えは違っていました
正解は…

短距離

WBCSに一度も出さなかった私を許しておくれ

ダンスありがとう本当にありがとう□そしてお疲れさまでした□

ダンスは最後に呟きました…
僕の遺伝子は、これからも受け継がれていくよ

おまけ
画像は、ミズホ厩舎初の、ホーム月間殿堂馬第3位に輝いたダンスですイバルでした□そして実は…さらに上がいたんですね