そのじゅうはち：1989年、様似町にて

そのじゅうはち：1989年、様似町にて

アメリカへ渡ったナスルーラは、当地に在来牝馬との間に様々な特徴をもったラインを形成する。
ネヴァーベンドは日本に最も影響を与えるラインで、その一つに
オーナーの別荘がある地の美しい海岸線からミルリーフがいる。
英国クラシックをあのブリガディアジェラールと沸かせる同馬は
テシオ最後の傑作リボー系の牝馬との相性が良く、サウスアトランティックも同様な配合だ。

80年代はネヴァーベンド系と言っても良いのかもしれない。
（ブレイヴェストローマンを筆頭に、ミルジョージ、マグニチュードまで、なぜか公営でも活躍馬がでるな?）

さて、スダリーフである。生産が様似に移り、ミルリーフから名前も頂いた同馬は、適度な具合にナスルーラのクロスが生じてもいる。

それでも、内国産種牡馬の出番はウチに限っては無い・・・
（ランキングにはアローエキスプレスの名が出るのだが）

円高から狂乱のバブル期へ時代は移っていくが、意外なところから、日本の生産界は変化していく。
３年ほどしか続かなかった競馬大ブームだが、狂乱の終焉にあの青鹿毛馬が来日する。誰もが「来るわけない」と思っていたあいつだ。