素直に!

ちょっと、長編

今日のお仕事は外回り□
車で走ってると、途中、車の横でうずくまるおじいちゃんを発見□
具合が悪いの?何か落として捜してるの?

しかし、車が走るから危ないじゃん

見てたら、パンクしたタイヤをスペア交換するつもりらしい。
ちょっと、待って
まず、ジャッキアップする前にナットを緩めなきゃ、無理ッて□おじいちゃん

お節介に火が点いて
「おじいちゃん、パンクしてタイヤを交換するの?でも、ジャッキで上げる前にナットを緩めなきゃ無理だよ□」
ちょっとレンチも準備してないおじいちゃん
手だけで緩めるつもりだったの???

ぶつぶつ、パンクに文句を言うおじいちゃん

「交換出来るとね?おじいちゃん?」
また、ぶつぶつ。
なんで??文句いうても、パンクは直らないって
しょうがないかほっとくと気になるし

「レンチは?勝手に後ろから取るよ□」と。
また、ぶつぶつ。
「おじいちゃん自分でするなら、私も仕事あるんだから、行くよ」
また、訳わからい事をぶつぶつ。
あ?もう、作業しちゃえ
始終ぶつぶつ。

「ね、おじいちゃん。タイヤはパンクした後に随分走ってるみたいで 使える状態ではないよ。だから、専門のお店かガソリンスタンドに準備して行かにゃんよ□パンク修理は無理だと思うょ
きちんと、スペアタイヤの空気圧も見て下さいッて言うて、入れといてもらったら、イザッと、いう時には大丈夫だからね気をつけて運転してね」
お礼を言うてもらうつもりはないけど、しようがないんだからね穴はふさがらないんだから。
「しかし、通る人、誰も手伝ッてくれないね 淋しいね」
ッて、言ったら 最後の最後に
「ありがとう」ッて。

真っ黒に油で汚れた手だけど。報われた気持ちになった瞬間でした


おじいちゃん、きちんと交換しに行ったかな?