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2018/11/18 09:12
青空に浮かぶ雲のように
平成13年、春の天皇賞。セイウンスカイは惨敗し、引退、種牡馬入りを決めた。平成10年の皐月賞&菊花賞馬。
遅きに失した、と言われたが、のちに思ったことは「セイウンスカイは種牡馬ではなく、現役続行が正解だったか?」 まあ、それは机上の空論。
種牡馬入りをした時、血統的背景のないセイウンスカイには、西山牧場以外の繁殖牝馬の種付け申し込みはほとんどなかった。
ボロボロになってからの種牡馬入り。そんな中で牝馬の超エリート、ニシノフラワーとの交配を決めた。
ニシノフラワーは桜花賞馬。この場合完全なる「逆玉の輿」だった。
当時のニシノフラワーはサンデーサイレンスやブライアンズタイムと毎年交配をしていた。わしの意図はひとつ。
父のシェリフズスターが100打数1安打の種牡馬。セイウンスカイもそうなる可能性は大。
わしが愛したこのセイウンスカイの血統を後世に残すには、桜花賞馬ニシノフラワーと交配し、牝馬が産まれたらその血を繋ぎ、セイウンスカイの名はどこかで生き続けるだろう。
翌年産まれた牝馬がニシノミライ。全く走らず未勝利。
ちなみにニシノフラワーが産んだ牝馬はニシノミライ ニシノマナムスメ 2頭だけ。
ニシノミライは繁殖牝馬となりアグネスタキオンとの間に牝馬、ニシノヒナギクを産むが、これも全く走らずに未勝利。やっぱりニシノフラワーの血統でもセイウンスカイが入るとダメか?
そして、ニシノヒナギクにハービンジャーを交配。産まれた子がこのたび、札幌二歳ステークスを優勝したニシノデイジー。
16年前の狂気の交配が、やっと花を咲かせた。
札幌競馬場にはセイウンスカイのファンの方が来ていて、スタンドから手を振ってくれていた。
自分で言うけど執念の血統。
同日に新潟で糸魚川特別を制したニシノアモーレはニシノマナムスメの子。
どちらもコテコテの西山血統。
いつまでもこの血統に助けられ、そして楽しませてもらっている。
ニシノデイジーの次走は11/17東京スポーツ杯。
もちろん勝浦騎手。
ある記者から「次も勝浦ですか?」と聞かれたが西山茂行はここでの乗り替わりはしませんよ。
ましてや若いころから可愛がってきた勝浦正樹。
仮にモレイラが空いていても勝浦で行きます。