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2015/05/01 19:21
天皇賞春を考える 実は昔、天皇賞
天皇賞春を考える
実は昔、天皇賞春と菊花賞は馬券的にはもっとも得意なレースだった。ダイヤモンドSや
ステイヤーズSは別に得意でもなかった。理由は血統だった。私はおそらく一般の競馬ファンと
比較すると恵まれた環境にいた。血統に詳しいのは、グランデの衣斐さんだ。
調教師には悪いが一番詳しいのは衣斐さんだと思う。もちろん詳しくても百発百中でもないし、
いまだ自分の配合でダービー馬だって生産したことはない。(育成牧場なので生産できないけどね。)
血統・配合の考え方はたくさんある。
一番シンプルなのは、両親が実績を残した距離から想像すること。基本この考え方でいけると
思っている。ただし、これだけやって儲かる生産牧場は特別な牧場だ。ましてや一般のファンが
考えるような血統・配合で生産牧場を経営したら、そう遠くない日に倒産するでしょう。
異論のある方は、牧場を買って経営してみてください。普通にやったら、ディープなんて
つけられないですよ。ゲームのようにはいかないです。
閑話休題
菊花賞や天皇賞春が得意だった理由は血統と配合によるものです。では、なぜダイヤモンドS等は得意ではなかったか?というと、G1とG3は別だからです。G1は一般的に言って、底力を必要とすると考えています。ただ速い、ただ切れる、だけではまず勝てない。今年の桜花賞は歴史に残る不思議なレースです。岩田の騎乗がそれだけ上手だったとも言えるでしょう。
G3でもオープン特別でも確かに適性はわかると思います。でも、それはその馬にとっての適性であってG1級なのかは別物です。相手が弱けりゃ適性が薄いほうが勝ってもおかしくないです。
例えば、下級条件で申し訳ないけれども、これは間違いない話なので。うちのカルチョバンビーノという馬がいました。これはかなり早い段階で、1800m芝がベストとわかっていました。が、なぜか2500m芝を使っていました。理由は、当時距離増し手当が
2500mを勝つと450万円出たからです。しかも収得賞金に加算なしです。使い始めた当時は重賞で・・・と思っていましたが、うちの馬の中でもダンディロイヤルには絶対かなわないとか正直わかっていました。で、バンビーノはひたすら賞金稼ぎをさせました。タフだったし。それで下級条件なら1800mでも2500mでもどうせ勝てる。だったら、距離増し手当をもらえるうちは長距離を・・・という発想でした。だから、通用しなくなると、1800m前後ばかりを使っていたでしょ。
こういうことを考えるのは、何も私と最狂の厩務員さんだけではないです。2000mだと切れ味で他馬に負けるけれども、折り合いつくから長距離使ってみよう、出走頭数も少ないし、長距離戦のメンバーなら脚は切れるとかそんなこと考えて、G3には登録しています。
バンビーノのダイヤモンドS出走はそういう理由からです。ちなみにこのとき厩務員さんは声を大にして「なんだエアダブリンが本命か、なら俺の馬も差はないなあ」とTV解説者の大坪さんの
いることを知っていて話していました。すると、TVで大坪さんは最低人気に近かったバンビーノも名前を出していました。(笑)厩務員さんのイタズラにひっかっかったわけです。(笑)
また、それてしまいました。つまり、本当の意味で距離適性をはかるにはG3は参考程度ということです。