バナー広告で気がついたけど、熊沢騎手やる

バナー広告で気がついたけど、熊沢騎手やるじゃん！

熊沢騎手が障害４００勝らしい。
おめでとうございます。

実は、うちは障害競走の場合、本当は熊沢に乗ってもらいたかった。が、当時のJRAの厩舎関係はなかなか馬主の言うことは聞いてもらえない不思議な世界だったのだ。世界でも稀じゃないでしょうか、金を出す人の言い分が通らないのは。

ちなみに、うちはダンディアポロに乗ってもらっていました。ダンディアポロは平地重賞ウィナーだったので、当時友人からはよく言われました。「お前のとこぐらいだよ、平気で平地重賞馬を障害に使うのは。」と。ついでにいうと、イクノディクタスの妹、エミノディクタスも障害で使っていました。桜花賞に出走したら、障害競走に出走してはいけないとはどこにもなかったので、平然と使いました。（笑）生産牧場の高田牧場からは電話がかかってきました。「障害はやめてよ」って。

　ちなみに馬券から離れた競馬の話がお好きな方は、ダンディアポロの障害レースを調べてみてください。抱腹絶倒の逃げの連続ですから。（笑）
「今日は勝ったな」と思い、エレベーターに向かおうとすると、突然バタバタになる。毎回そんな感じ。ツインターボどころじゃない20馬身離しての大逃げです。きっと、一部の競馬ファンにはお昼のショーとして楽しんでもらえたと思います。

　結局、ダンディアポロは小倉で、穴ぼこに脚をとられて、骨折予後不良となってしまいました。ちなみに漫画でイクノディクタスと一緒に出てくる装蹄師の福永先生が削蹄してくれるまで、蹄鉄がぱかぱかしていて、福永先生曰く「どういう削蹄してるんだ」って驚いていました。で、福永先生が削蹄したらレコード勝ち、もういっちょと思ったら、穴に脚を取られて予後不良でした。そのときの騎手が熊沢でした。

　彼にあまり乗ってもらったことはないのですが、JRAにいる先輩にはよく「熊乗せてよ」って言われていました。理由は、先輩が教官だったときの生徒だったから。「別に特別にうまいわけじゃないけれども、彼は人柄いいから、応援したくなるんだよ。」と先輩にいつも言われていました。が、私は直接話したことは一度もない。（笑）
　ちなみに彼の障害400勝は大変だったと思います。厩務員さんが熊沢を乗せない理由を教えてくれたのは、「熊が乗ると、せられるから。」その理由は、平地で食える奴が障害競走を荒らしにくるな！でした。JRAが何と言おうが当時こういう世界だったんです。さらに、「かどうは上手いの？」って尋ねたら、「かどうは障害競走の親分だから、かどうが逃げたら、誰もせらない。だから、勝つ」って。教えてくれました。実は当時不思議だったの、なぜかどうの逃げは決まるのか。そういう理由だというのは、我が愛する最狂の厩務員さんの意見です。

　そういうのにもめげず、400勝、いまだ現役って、すごいよね、熊沢騎手、これからも頑張って！！