明日のレースで興味深いレースを見つけま

明日のレースで興味深いレースを見つけました。笑

　笑ってはいけないのですが、褒めたい調教師を見つけました。
それは明日の京都９レースに登録している美浦の浅野洋一郎調教師。
※誤解しないで、馬券買っちゃ駄目よ。笑

　このレース７頭立て。しかも特別戦。当然一般戦よりも賞金は高い。
さらに２４００ｍだから距離増し手当もつく。
つまり２４００ｍもつならば、是非参加したいレース。
私ならば、カルチョバンビーノを絶対出す。
というか、西谷さんが「兄ちゃん、ここ使うでえ」って感じで電話がくる。

ここで肝要なのは、タイムオーバーにならないこと。
タイムオーバーは何にももらえない。
しかし、ここは７着かつ１着から４秒以内ならば、１００万円手に入る。
馬主の取り分で７０万円ぐらいはもらえる計算だ。
７０万円を馬鹿にしてはいけない。
おそらくこの程度の馬だと、１ヶ月の預託料ぐらいにはなる。

この馬の戦績を見ると、１１戦して賞金あるいは出走奨励金がもらえたのは
わずか４戦。
今回タイムオーバーさえもらわなければ、新馬戦４着以上の取り分だ。

こういうことを考えてくれる調教師或いは厩務員は馬主にとって
信頼できる人である。
　一般のファンは毎月の預託料の高さを考えない。
G１を連覇するような馬の賞金を見て、
「ああ馬主って儲かるんだなあ」という根拠のないイメージを持つ
人が多いはず。
実際には、個人馬主さんは良い馬を持ってば、収支プラスであっても
その後最高税率で所得税が課せられる。
つまり半分以上は税金で持っていかれることになる。

さらに実際には馬代金と預託費を賄えない馬が絶対的多数である。
ということは、ほぼ必ず馬主は損をしている。笑

ということで、今回のアップルパンチの関係者はなんとか少しでも馬主経済に
貢献しようと考えて、このレースに登録したはずだ。
この成績だと、あと数ヶ月で中央競馬を去らなければならないでしょう。
そこでなんとか少しでも費用を取り返そうという使い方だと思います。

こういう関係者が私は大好きです。
競馬というと、馬券と夢だ！というファンの方が大部分だと思います。
また、それはそれでありですが、こういう地味なことも競馬を支えている
ということを知ってもらえたら一生懸命にやっている関係者にとっては
うれしいのではないでしょうか。

ちなみにこの調教師が美浦の調教師だというのも驚きです。
昔でいうと、一般的にいうと美浦の調教師はこういうことに非協力的だと
聞いていたからです。
例えば、登録５頭でレース不成立になりそうなときに、栗東の関係者ならば、
誰かが１頭登録してくれて、レースは成立し、無事６頭立てのレースが行われ
みんなが少しづつ賞金或いは出走奨励金にありつけるわけです。
そして、そのお金は次の馬の購入代金となり、また次の世代のレースを
支えてくれるかもしれません。

今は時代がかわって、一部の特別な調教師だけでG１を争い、
普通の調教師は預託馬を見つけるだけでも難しい時代になりました。
そういう大変な時代だからこそ、この浅野調教師或いは関係者の
努力に頭が下がります。

勝手に惨敗前提で話をすすめていますが、あっさり勝ってダービーに
向かったりして。笑

ちなみにそういうことは結構ありますよ。
具体例を聞きたかったら、言ってください。笑

書いてみたら、意外に長文になってびっくり。笑