1372件のひとこと日記があります。
2012/08/03 01:46
ああ、ずっと知らんかった・・・
別に他の人には、おそらく何の感傷もない話です。
昨年6月にダンディコマンドが死んだそうです。
それをずっと知らなかった。
知っていたところで、なにもできなかった。
けれど、知らなかったということが残念で仕方ない。
まあ、私の感傷でしかないのだが・・・。
それにしても、彼には悪いことをした。
G1を一つも勝たせてあげられなかった。
普通に走らせてあげられれば、G1であろうとも普通に勝てた馬だと思う。
それを勝たせることができなかったのは、ひとえに馬主サイドの問題です。
反省は多々あります・・・。
思い出すと、デビュー戦の後、担当厩務員が言った。
担当厩務員は、「最狂の厩務員」こと西谷厩務員だった。
「兄ちゃん(当時はまだ若かったので)、この馬は信じられへんぐらい強いで。
2頭立てなら、今すぐ全盛期のイクノディクタスとやっても、2000m
までなら、楽勝だよ。」
と信じられないようなコメント。
デビュー前に(馬券のために)聞いてみた。
私「どう?」
西谷「ああ昆(当時調教助手、現調教師)が楽勝だって言ってたで。」
私「鈴木さん(助手)はなんて言っていた?」
西谷「勝つと思います。と言ったから、何言うとんねん。レコードが出るか
出んかやろ、と言うといたで。」
私「鈴木さんが勝つ、言うんなら、まあ楽勝なんだろうね。買うよ、たくさん」
当時の私の判断は、
鈴木さんのコメントを一番信頼していた。
鈴木「良い勝負になると思います。」 → たぶん勝てそうなんだな。
鈴木「勝てると思います。」 → 楽勝、おそらく5馬身。
てな感じで判断していた。
昆さんはいつも強気なんで、馬券の役には立たない。(笑)
(馬券のために)北橋調教師(引退)にも尋ねてみた。
「先生なら何に乗りますか?」
「おまえんとこのに。」
「いや、それ以外で」
「勝負にならんぞ、ほかのでは。」
結局、相手はわからなかった。
で、そのとき北橋先生には、しつこく言われた。
「この馬の問題は、社長と憲ちゃんにある。馬じゃないぞ。馬は強い。
問題は、全部の馬をイクノディクタスと勘違いしている社長と、その
言うことを聞いて、ローテーションを決めてしまう憲ちゃんだ。
それをお前がいかにコントロールできるかに、この馬の将来が
かかっている。騎手なんぞ、誰でも勝てる。わかったか。」
というような内容のことを言われた。
で、結果が示すとおり、私はコントロールに失敗した。
だから、ダンディコマンドはG1勝つことなく終わった。
ダンディコマンドのせいだとは思えない。
なにせ馬は、ローテーションを自分では決められない。
彼が生まれ変わってきたときには、是非良い馬主に購入されて欲しいと
切に願う。