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2014/06/25 00:28
都市伝説について・・・ なんの話?と思
都市伝説について・・・
なんの話?と思うかもしれませんが、競馬ファンがときどき言い出す根拠のない話。今回のきっかけは、エピファネイアの掲示板です。
エピファネイアが宝塚記念に出走しないのは、「社台グループの大人の都合」というのをみて、日記に書こうと思いました。
これを書いた人は「思いますが」ということで断定しているわけでもなんでもないのですがこういうものを信じる人が少なからずいるようです。
というのは、香港競馬などで日本の競馬ファンと出会って話すことがあります。(日本ではほとんどそういう機会はないです。)
そのうち何人かの人に、その手の話を聞いたことがあります。
根拠を聞くと、ほとんど根拠がない。でも、信じているんです、その方たちは。
今年も一人そんな人に会いました。やはり社台グループが・・・と言っていました。根拠というか、なぜそう思うのかを尋ねると
「評論家の清水さんが・・・」と言っていました。
本当なのかどうかはわかりません。
ただ不思議なのは、その手の話を信じることです。
少し考えてみれば、それはありえないと気がつくと思います。
考えてみてください、社台ファームないしノーザンファームから馬を購入します。
同じ馬でもこの2つの牧場で購入すると、一般的に言って高いです。
高い金を出して購入した馬が走るかどうかわかりません。
そのうえ走る数少ない馬に当たったら当たったで、生産牧場からレースに出る出ないを指揮されるとしたら、皆さんなら購入しますか?
ちなみにうちは社台から馬を購入したからといって、どのレースに使えとか使うななどと言われたことは一度たりともありません。他の馬主さんからも聞いたことがありません。
実名を挙げて申し訳ないのですが、例えば、近藤オーナーや以前の関口オーナーがそんな牧場の都合をきくと思いますか?
私は思いません。そんなこと言い出したら、大喧嘩必至でしょう。(笑)
また仮定の話ではなく、過去の例からすると、例えばエアグルーヴを思い出してください。
社台が当時の5歳で引退させるという話をすると、
管理調教師の伊藤雄二先生は大激怒。「そんな話聞いてない!」で、
結局、エアグルーヴは翌年も競馬を続けました。
つまり社台グループのほうが折れたのです。
他にも関口氏のフサイチコンコルドの購入時、売らないという社台を強引に説得して購入しました。でも、フサイチコンコルドは無事ダービー馬になりました。もし、社台の陰謀が本当ならば、あの年はフサイチコンコルドではなく、ダンスインザダークをダービー馬にしたのではないでしょうか。あの血統はエアダブリン以来社台グループからすれば特別大切にしていた血統だと思います。
仮にG1レースをコントロールする実力があるのならば、そうしたとは思いませんか?
ただしこういうことは可能です。
自分たちの名義もしくは会社名義あるいは共同名義で持っている馬をどのレースに使うかを決めることです。あるいは、その馬たちの騎手を決定したり、出走レースを決めることです。
例とすると、ネオユニヴァースです。
あれはかなり早い段階から騎手も決まっていました。
また、宝塚記念への出走もオーナーサイドからの強い要望によるものでした。
誤解のないように言っておきますが、私はそういうものを悪いとは考えていません。
金を出した奴が決める。
これが原則でしょう。つまり馬主に決定権があるはずです。
一般的に言って、調教師は馬の出走レースを決めるときには形だけだとしても馬主に相談をするはずです。
調教師の薦めに対して、「嫌だ」という馬主もめったにいないので揉め事は基本的におきないはずです。
騎手も同様です。一般的に言って、調教師から馬主に打診するはずです。で、一般的に言って異を唱えることはないです。
以前にも書きましたが、
北橋先生に言われたことがあります。
「お前だけだ!俺に調教はこうしろ、レースはどれを使え、騎手は誰にしろという奴は」
つまり他の人たちは、その手の注文を出してはいないということです。
またネオのときに先生は「俺なら宝塚記念には絶対に出走させない」
つまり社台ファームの言うことだろうが、キカナイということです。
もちろんそんな人は少数派かもしれません。
が、G1を思い通りにしようと思ったら、そういう非協力的な調教師や騎手がいたら成立しません。つまり、そんなの無理だということです。
もし、実際に社台グループやJRAからそんな要求をされたとか脅されたとかいう人がいたらぜひ教えてもらいたいです。