札幌記念を観戦して・・・思いはロンシャン

札幌記念を観戦して・・・思いはロンシャンへ

いやあ、いいレースでしたね。もちろん馬券は、馬連ならあの1点と思っていましたが、日曜日は久しぶりに遠出したので馬券は買えませんでした。が、VTRを見ただけでもいいレースだった。馬券を抜きにしても本当に良いレースだったと感じた。と、同時にG２にめいっぱいの仕上げをするわけにはいかない２頭があっさり他馬を交わしたのは凱旋門賞に向けては楽しみが広がるばかりです。

　時期、そして洋芝ということを考えると、札幌記念は日本における凱旋門賞へのステップレースとなるのかもしれません。が、私が思うによりよいステップはフランスでのレースだと思います。しかし、馬主の負担を考えると、一般の馬主の場合フランスでというのは厳しいかもしれません。このあたりはネットのファンとは考えが異なります。
ステップをフランスにすると、帯同馬が必要となります。それを連れて行く、もしくは現地で購入するとその費用ももちろん馬主の支払いです。エルコンドルパサーの馬主はそれをやりました。立派です。でも、もらえるかどうかわかりもしない賞金を当てにして、あるいは採算度外視でやれる馬主は限られてきます。かつての関口さんや近藤さんなら
「挑戦したいので１億お願いできませんか」と言えば、おそらく即答でOKです。でも、それはあの方々だからであって、普通の馬主には無理です。

ちょっと話は横道にいきますが、よく競馬の賞金の配分について尋ねられます。一番多いのは、騎手？って尋ねられることが多いですが、さすがにこのような質問をされる方は競馬に関してまったく理解がない、あるいは経営に関してまったく無知である方のようです。ちなみにいつも私が答えるのは、「税務署の取り分が一番多い」です。
だって、なんの費用負担もなしに持って行きますから。（笑）

　閑話休題
　話を凱旋門賞に戻すと、今年は一頭もヨーロッパでの前哨戦も使わなければ、ヨーロッパの競馬に使ったこともないのにぶっつけです。そういう意味では過度の期待は禁物なのかなあ・・・と自分を戒めています。（馬券の購買額に影響するので。）

　ブックメーカーでは、すでにハープスターに強く反映されているようですが、私の期待馬はゴールドシップです。おそらく日本の３頭が無事に出走すると、ゴールドシップが一番下の人気になるでしょう。なにせドバイチャンピオンでランキング１位の馬、それに前哨戦でゴールドシップを退けた斤量が有利な３歳牝馬ですから。しかし、前哨戦を見る限り
私はゴールドシップに期待します。
　というのは、洋芝とは言ってもロンシャンのコンディションとはまったく異なります。２０００ｍで２分を切るような高速決着と凱旋門賞にはおそらく因果関係は存在しないでしょう。もちろんハープは時計がかかる馬場ならもっとという可能性がないわけでもないです。（私はそうは考えていないけれど）
　前半追走に苦労したゴールドシップには凱旋門賞はいい可能性があります。スタート後のスローで楽に追走できるはずです。また今回も早くからスパートせざるを得ませんでしたが、凱旋門賞はロングスパートのチャンスがくるかもしれません。また、日本の道悪よりもさらに時計がかかる力の要る馬場が今年の３頭のなかで一番向いているのは、ゴールドシップでしょう。さらに状態面で言えば、ゴールドシップには更なる向上の余地があるように思えます。弱点はもちろん瞬発力勝負、残り１Fで爆発させるような勝負になったら、負けでしょう。もちろん騎手はそれを理解しての総合力勝負に持ち込むと思います。
オッズ次第ではかなり馬券に興味ありです。

　一方、ハープスターも常識を超える強さです。ただし、馬場がどうなのだろうかと心配します。また、騎手もフランス人への乗り代わりなしですから、どこでスパートするかは難しいと思います。
　騎手経験も何の経験もない私ですが、ハープがいい脚を使えるのは１Fちょっとではないでしょうか。そうすると、フォルスストレートを我慢して、間を割って距離を稼ぐ必要があるように思います。川田騎手はそれをするだろうか？私はしない、あるいはできないと思います。
　※いい脚が使えるのが１Fちょっとではないか、というのに異論がいっぱいあると思います　が、ディープインパクトの仕掛けですら、ペリエに言わせれば、「いくらディープでも早すぎ」　だとコメントしていました。すると、ハープが現段階でディープ以上の末脚を発揮するというのは難しいように思います。

　まあ悲観論を早くから展開しても無駄なので、とにかく期待したいです。
何よりもまず無事に３頭が出走できますように。