牧場見学☆フランシールゴッホ

昨日は、美浦トレセン近郊の牧場で、目下トレーニング中の、フランシールゴッホに会いに行って来ました。

こちらの牧場は、浦河に有る森本スティーブル(美浦エリア)で、美浦に進出して、まだ2年目だそうです。

現在、ＫＳトレーニングセンターの中には、6つほどの牧場が入っています。

茨城県産馬として初のダービー馬、ウィナーズサークルを生産した、栗山牧場の近くで、広々とした施設には、何と坂路も有るそうです。

暴れん坊、フランシールゴッホ。

私は、夏のツアーでの様子を見て、競走馬になれるのだろうかと、不安を覚えました。

「引き手の人間の云うことを聞かない。」

「他の馬を見ると、襲いにかかる。」

浦河から、こちらの牧場に入厩してから、1ヶ月ちょっと。

果たして、彼は、あれから成長したのでしょうか。

会える楽しみ半分、不安半分といった心境でした。

ところが、私のそんな不安をよそに、ゴッホ君は、大人しく引かれて来ました。

一度、立ち上りそうになりましたが、我慢出来ていました。

そして、目も穏やかで、今とても、精神面で安定した状態で有ることが、判りました。

それもそのはず、場長さんは、実家が乗馬クラブを経営、自身も障害競技で全国大会に出場するほどの実力の持ち主で、これまで馬一筋の、ありとあらゆることに精通した方だそうです。

ゴッホ君は、6月生まれと遅いことも有り、他の馬よりも成長が遅いのは仕方の無いこと。

長い目で見てあげて欲しいとの話でした。

熱く語る場長さんの話に聞き入り、気付くと、50分くらい牧場にいました。

此処にいる間に、ゴッホ君には、人間との約束事を体に叩き込み、競走馬としての土台作りをしっかりやって欲しいです。

場長さん曰く、ゴッホ君は、他の馬が好きで立ち止まってしまうことが有るそうです。

決して、他の馬が嫌いで襲いかかる訳では無かったのですね。

馬の気持ちが分かる、ホースウィスパラーのような場長さんの下で、ゴッホ君は、見違えるような成長をすることでしょう。