指数で振り返る2014年の2歳戦線（１）

2014年は1番人気が中々勝てなかったというのがまず最初に語られるべき特徴でしょうか？

要因としては新潟→京都と平坦の高速決着になる開催が長かったために低指数で将来の期待を集めた馬が過剰人気し、ペースアップや直線の坂に跳ね返される形で人気を裏切ったパターンが多かったのかなと思います。

アレコレと語る前にまずは指数から…
以下は各重賞戦と5着までの指数、上りを列挙したものです。

2014年2歳重賞（※芝1600-2000M戦）
ホープフルS（2:01.9/[36.2-35.9]）
1.シャイニングレイ　91　35.6
2.コメート　89　35.8
3.ブラックバゴ　90　34.9
4.ソールインパクト　89　35.3
5.エニグマバリエート　87　35.6

朝日杯FS（1:35.9/[34.9-36.1]）
1.ダノンプラチナ　99　35.4
2.アルマワイオリ 97　35.5
3.クラリティスカイ　96　35.9
4.ネオルミエール　96　35.5
5.アクティブミノル　94　36.5

阪神ジュベナイルF（1:34.4/[35.0-35.2]）
1.ショウナンアデラ　99　34.0
2.レッツゴードンキ　96　34.3
3.ココロノアイ　95　34.5
4.ムーンエクスプレス　92　35.0
5.アルマオンディーナ　92　34.9

ラジオN杯京都2歳S（2:04.8/[37.2-35.1]）
1.ベルラップ　83　34.8
2.ダノンメジャー　83　34.4
3.シュヴァルグラン　82　34.3
4.フローレスダンサー　81　34.9
5.アイオシルケン　79　35.6

東京スポーツ杯2歳S（1:47.9/[35.4-34.9]）
1.サトノクラウン　90　33.8
2.アヴニールマルシェ　89　34.3
3.ソールインパクト　88　34.2
4.エミネスク　88　33.8
5.クラージュシチー　87　34.2

デイリー杯2歳S（1:35.1/[36.0-34.0]）
1.タガノエスプレッソ　84　33.8
2.アッシュゴールド　83　33.6
3.ナヴィオン　81　33.8
4.アルマワイオリ　76　34.3
5.レザンドゥオール　75　34.6

アルテミスステークス（1:34.4/[35.8-34.6]）
1.ココロノアイ　99　34.3
2.レッツゴードンキ　101　33.6
3.トーセンラーク　97　34.5
4.フローレスダンサー　100　33.5
5.スマートプラネット　95　34.8

いちょうステークス（1:33.5/[34.4-34.9]）
クラリティスカイ　96　34.0
ネオルミエール　95　33.7
ミッキーユニバース　91　34.7
オープンザウェイ　92　33.8
ニシノクラッチ　94　33.7

札幌2歳ステークス（1:50.0/[36.5-36.6]）
1.ブライトエンブレム　91　35.8
2.マイネルシュバリエ　86　36.6
3.レッツゴードンキ　86　36.4
4.ミュゼエイリアン　88　36.0
5.フォワードカフェ　85　36.4

新潟2歳ステークス（1:33.4/[35.2-34.3]）
1.ミュゼスルタン　98　33.4
2.アヴニールマルシェ　99　33.0
3.ニシノラッシュ　95　33.9
4.コメート　93　34.0
5.ブリクスト　91　34.2

まず、ザックリといえるのが重賞における1800M以上戦の指数の低さです。これは長めの距離においてソコソコ以上の強度のレースを創れる逃げ・先行馬が少なかった事に原因がありそうです。
新潟開催が長かった為に、出世した逃げ・先行馬の多くが平坦の軽い芝のレースで多数輩出された事も影響しているようには思えますが、ズバ抜けた大物がいなかったのも事実でしょう。

マイル戦は比較的高い指数を記録した馬が出ているため、世代レベルは悪くないと思うのですが、こちらも世で思われている「強い馬」と「指数的に強い馬」が結構ズレている印象があります。


そのあたりも含めて「指数で振り返る2014年の2歳戦線（２）」で有力馬について解説したいと思います。。。