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2016/04/10 20:16
涙の桜花賞
勝つのはメジャーエンブレムだと思った。
そう思えるくらい、目の前で見たクイーンCの強さは圧倒的だった。
PO馬のシンハライトとラベンダーヴァレイも応援してた。
でも、今年の桜花賞、たぶん一番勝って欲しかったのがジュエラーだったんだ。
各馬が直線に向いた時、私は自分の心を知った。
ヴィクトワールピサの仔。
鞍上は、あの年のドバイWCで父と共に戦い、日本の競馬ファンに希望をくれたミルコ・デムーロ。
競馬を始めてまだ7年。
そんな私が現地で見た初めての皐月賞が、2010年のレースだった。
内ラチ沿いから岩田騎手の鞭に応えてヴィクトが抜けて来た時、物凄く興奮したことを覚えている。
あれが、初めて現地観戦したG1レースでもあった。
G1の迫力にただただ圧倒され、その後の馬場解放で初めて芝の上を歩き、ロジユニヴァースに思いを馳せ、いたく感激したのを思い出す。
桜を背にした馬群の後方で虎視眈々と機会を狙うジュエラーとミルコの姿を目にした時、ヴィクトを想った。
「頑張れ、ジュエラー!」
テレビに向かって叫んでた。
桜花賞馬の父となったヴィクト。
まさに感無量。
種牡馬として、今もなお、厳しい世界に身を置くヴィクトワールピサに、ビッグなプレゼントをくれた孝行娘のジュエラー。
頑張ってくれてありがとう。
ほんとにありがとう。
昨日エルプシャフトが勝って泣き、今日はジュエラーが勝って泣いた。
「競馬はギャンブルだ。だけど、ギャンブルだけじゃないんだ」
誰かが言ったこの言葉を、改めて噛みしめた週末だった。
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写真は、最近やっと新しいパソコンに取り込んだばかりの古いものです。
ちょっとばかり、画像加工しました。
2011年中山記念でのヴィクトワールピサ。痺れるほどカッコ良かったっけ。