やっぱりここが好き

皐月賞現地応援を、まさかの強風に阻まれ断念した翌週。

中山よりも遠い、東京競馬場。
でも、今日は絶対に行く。
風も吹いてない。
よっしゃ！と、電車に飛び乗った。

電車を乗り継ぎ、約２時間。
久し振りの府中本町。


新装なった乗馬センターにむかうと、体験乗馬に並ぶ人々が列をなしていた。
見学だけでも入れるのかスタッフの方に尋ねると、とてもにこやかに「大丈夫ですよ?」と答えてくれた。

馬場では、誘導馬のシリコンフォレストさんやマイネルミレニアムさん、乗馬のタリスマンさん、二三月さんが、眠気をおして(？)一生懸命働いている。

穏やかな彼らに跨がって温もりを感じたいと思ったけれど、なにぶん太め残り甚だしく。
せめてもう少し体を絞ってからにしないと、彼等に失礼じゃないか。
そう思って、乗馬は断念した…(^_^;)

ミニチュアポニーのエミちゃんにご挨拶したけれど、やっぱりとても眠そうで、恐縮しながら額を撫でさせてもらった。
でも、その額の温もりだけで、気持ちがとても癒された。


東京競馬場は、乗馬センターでお馬さんとのふれあいが出来たり、日本庭園やローズガーデンがあったり、競馬博物館を訪れたりと、競馬以外の楽しみも盛り沢山。
散策するだけでも気持ちが安らぐ。
もちろん、中山のグランプリロードも大好きだけど。
それぞれの魅力があって、やっぱり競馬場が好きだなぁ。



そうそう、今、競馬博物館では三冠馬に関する特別展示をやっていて、そこにはオルフェーヴルの蹄鉄も展示されていた。
ダービーの時履いていた蹄鉄だそうだ。
蹄鉄の溝に残る土に、あの日のオルフェーヴルの姿を重ねた。
ダービー当日、池添騎手が着用してたヘルメットや鞭にも泥の汚れが残っていて、それを見て、危うく泣きそうになってしまった。


あの年のクラシックには、何か特別な力があったように思う。
力強く抜け出してきたオルフェーヴルの走りに、どんなに勇気づけられただろう。
ドバイワールドカップでヴィクトワールピサ&ミルコがくれた感動と、また違う感動がそこにはあった。

きっとまた、日本は元気になれる。

それはまた、今年の皐月賞からもらったメッセージでもある。
向こう正面、風速20メートル近くの向かい風。電車も止めたその風に、彼らは立ち向かった。
人馬共に力と呼吸を合わせ、全人馬無事にゴールを駆け抜けてくれた。

みんなで力を合わせて頑張ろう。
そんなメッセージをもらった気がする。


この日、最終レースの後に、熊本・大分への募金活動が行われた。
募金する為に長い長い列をなす人々の姿に競馬ファンの温かい想いを感じ、競馬を好きになって良かったと、心から思った。
…カンパニーにも、思いが届きますように。